現地11月9日、ドイツ1部ブンデスリーガの第10節が行われ、フランクフルトに所属するサッカー日本代表MF堂安律が鮮やか…
現地11月9日、ドイツ1部ブンデスリーガの第10節が行われ、フランクフルトに所属するサッカー日本代表MF堂安律が鮮やかな2人抜きドリブルからの精緻な左足ゴールをマーク。1-0でマインツを下す立役者となった。
フランクフルトは、佐野海舟と川崎颯太が所属するマインツを満員のホームに迎え入れた。開幕からリーグ戦全試合にスタメン出場している堂安は、この日も4-2-3-1の右サイドMFとして出場。試合は激しいボールの奪い合いが続き、前半はともに大きなチャンスを迎えることなく終了する。後半に入ってフランクフルトがいい形を作り出し、徐々に相手ゴールに迫る。
唯一のゴールが生まれたのは後半35分だった。左サイドからのクロスは相手DFにクリアされたが、直前に交代出場していた右SBのナムディ・コリンズが拾って堂安へ素早くパス。堂安は、左足のソールで軽くコントロールし、相手の左WBのシルバン・ビドマーとFWアルミンド・ジープの“ダブルチーム”での守備対応に臆することなくドリブルを仕掛ける。鋭いステップで縦に行くように見せかけて2人の間にギャップを作り、素早く切り返して相手の間をドリブルで突破。3人目のDFが寄せて来たが、DFとGKのポジショニングを冷静に見極めて左足のインサイドででシュートを放つ。グラウンダーのシュートは、DFとGKの伸ばした右足の間をあざ笑うかのように抜け、逆サイドのネットを揺らした。
■「そこぶち抜くかね」
堂安が“圧倒的な個”で奪ったゴールに対して、SNS上には「これは凄い!!」「ものすごいのを決めた!」「そこぶち抜くかね」「メッシやんけ」「ペナルティ内の仕掛けはダビドシルバ級」「サラーの後釜見つけた」「さすが日本の10番」など驚きと称賛の声が相次いで寄せられた。
堂安にとってこのゴールは、リーグ戦では2得点を奪った8月31日の第2節・ホッフェンハイム戦以来となる今季3ゴール目。ドイツ杯、欧州チャンピオンズリーグ、ブンデスリーガと公式戦3戦未勝利(2分け1敗【PK負け】)だったフランクフルトは堂安の個人技に救われる形となった。堂安には、11月の代表シリーズでも活躍を期待したい。