平成初期までの重賞は東京&中山なら関東馬、京都&阪神なら関西馬が勝つことが多かったが、そのような時代はすでに終わりを…
平成初期までの重賞は東京&中山なら関東馬、京都&阪神なら関西馬が勝つことが多かったが、そのような時代はすでに終わりを告げている。とりわけ武蔵野Sは「遠征組」が強く、東京で行われるレースにもかかわらず、関西馬が9連勝中だ。これは関東圏の重賞の関西馬(その逆も含む)の連勝記録として、継続中のものに限ると最長。そこで今年の有力関西馬を紹介したい。
まずはペプチドナイル(牡7、栗東・武英智厩舎)だ。24年のフェブラリーSの覇者。その後は未勝利だが、同年のかしわ記念が3着、南部杯が2着、今年のフェブラリーSが4着、南部杯が3着と、国内のマイル戦に限るとオール4着以内。しかも全てのレースがGIかJpnIだから、現役トップクラスのダートマイラーであることは疑う余地がない。今回はGIを制した得意の東京ダ1600m、しかもGIIIとあって負けられない一戦となる。
実績のペプチドナイルに対し、勢いではマテンロウコマンド(牡3、栗東・長谷川浩大厩舎)だ。未勝利から4連勝で兵庫CSを制覇。早めの夏休みを挟み、近2戦も北海道スプリントC、グリーンチャンネルCと連続2着だから、抜群の安定感を誇っている。今回は古馬相手の重賞初挑戦となるが、十分に好勝負になるだろう。
関西馬の10連勝か。それとも関東馬が意地を見せるのか。そういった視点でも注目したい一戦となる。