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 11月9日(現地時間8日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは敵地でワシントン・ウィザーズと対戦。最終スコア111-105でマブスが勝利し、連敗を4で止めた。

 マブスは今シーズンの戦績を3勝7敗としており、9日終了時点でウェスタン・カンファレンス14位。左ひざ前十字靭帯断裂により離脱中のカイリー・アービングに加え、アンソニー・デイビスがふくらはぎの負傷で5試合連続欠場中となっている。クレイ・トンプソンは今シーズンの3ポイント成功率を26.4パーセントとしており不振にあえぎ、オフに獲得したディアンジェロ・ラッセルも十分なパフォーマンスを果たせていない。

 複数のオールスター選手を擁する上に大型新人クーパー・フラッグを獲得したマブスだが、周囲の予想を大きく下回るスタートダッシュを切っている。これについて、マブスのレジェンドOBであるダーク・ノビツキーが苦言を呈した。ノビツキーは、自身が出演する『NBA on Prime』で以下のようにコメントしている。

「マブスファンが気の毒だよ。マブスは明らかに壊滅的なスタートをきっている。ポイントガードとプレーメイキングに穴があるんだ。このオフ、選手の補強でその穴を埋めることができなかったのはわかっていたよね。そのままの状態だから、ショットクリエイションとショットメイキングどちらにも穴がある」

 昨シーズンのルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)放出とカイリーの不在により、マブスはオフェンスを組み立てる司令塔を失っている。ノビツキーはこの事実を再認識させた上で、相次ぐ負傷離脱にも厳しく言及した。

「シーズン開幕前に、マブスは選手の健康が重要事項だと言っていたんだ。もちろん、その時点でカイリーは数ヶ月欠場することが見込まれていた。だからこそ、AD(デイビス)やライブリー(デレック・ライブリー2世)が健康でいなければいけなかった。それにも関わらず、その2人がすでに長いこと欠場しているよね。(ダニエル・)ギャフォードも全ての試合に出られている状況じゃないから、本当に壊滅的なスタートだよ」

 ノビツキーは、現在ヘッドコーチを務めるジェイソン・キッドとともに2011年にリーグ制覇を果たしている。チームの象徴として黄金期を作り上げた人物だからこそ、古巣の現状に対して大きなため息をついた。

「オフェンス面で言えば、史上最悪のスタートとも言えるだろうね。シュートも決まらなければ、プレーも作れない。すべてが横に流れるだけで、右から左にボールを手渡ししているだけじゃないか。ただただ、誰もシュートを決められない。見ていて辛い気持ちになるよ」

 マブスは次戦、11日にホームでミルウォーキー・バックスを迎え撃つ。デイビスは近日中の復帰が見込まれているものの、果たして現状を打破することができるか。