MVP受賞が決定的と見られている大谷(C)Getty Images 二刀流スターはふたたび「最も価値のある男」として認め…

MVP受賞が決定的と見られている大谷(C)Getty Images

 二刀流スターはふたたび「最も価値のある男」として認められるのか――。現地時間11月14日に発表予定となっている全米野球記者協会(BBWAA)によるリーグ最優秀選手(MVP)の行方だ。

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 現時点で大谷が「受賞の最右翼」という見方が大半を示している。現地時間11月3日に発表となった最終候補には、年間56本塁打を放ったカイル・シュワバー(フィリーズ)と、「シーズン43-38(43本塁打&38盗塁)」を達成したフアン・ソト(メッツ)とともにノミネートされた。

 無論、ライバルの残したインパクトも特大だが、メジャー史上初となる「55-62(55本塁打&62奪三振)」を記録した二刀流スターのそれはやはり“異次元”。近年のMVP投票における参考指標となっている「WAR」を見ても、大谷はリーグ断トツトップの9.4をマーク。シュワバー(4.9)とソト(5.8)の及ばぬ領域にいると言っていい。

 ゆえに多くの識者も大谷の3年連続4度目の受賞を確信的に見る。そして、一部では「他の選手がどうすれば勝てるというのか――」という疑問すら湧き上がっている。米ニュース局『CNY Central』でリポーターを務めるアシュリー・ウェンスコスキ氏は、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Why Am I A Mets Fan』において「ソトは楽しみだけど、まぁオオタニが取るでしょうね。それは誰もが分かってる。なぜなら勝負にならないから」と断言。そして、今季の大谷の投打の成績を列挙した上で、こう持論を続けた。

「もうオオタニが引退するまで誰もMVPは受賞できないと思う。ナ・リーグMVPへの道は、完全に彼が塞いでいる。思い出してほしい。去年の彼は打者専念だったのに受賞している。正直に言って、この話し合いに関しては議論の余地なんてない」

 贔屓球団メッツの主砲であるソトの戴冠が「無理」と論じたウェンスコスキ氏は、「もう最終候補にノミネートされた時点で彼の優秀さは示されている」と指摘。「でも、オオタニに負けるのは確実。去年もリンドーアが負けているし、なんというかメッツってドジャースの“弟分”って感じなの?(笑)」と、決して届かぬ大谷との“差”を語った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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