WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ラリー1にステップアップ…

WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ラリー1にステップアップ後、自身最上位となる3位表彰台を挙げたサミ・パヤリは、前日までに築いた後続とのマージンを活用して、最終日の難しい雨のコンディションでもポジションを落とすことなくフィニッシュできたとラリーを振り返った。またこの記録をトヨタにとってホームラリーとなるラリージャパンで達成できたことを心から喜んでいる。

*カッコ内は順位の前日比
*獲得ポイントは総合順位+スーパーサンデー+パワーステージ

[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
サミ・パヤリ/総合3位(↑)
獲得ポイント:15+0+0=15
「本当に、本当にうれしい結果だ。初表彰台はいつだって特別だが、これをトヨタのホームラリーの日本で、しかも1-2-3の一角を担えたことはこのうえなく素晴らしいことだ。今日はとんでもなくトリッキーなコンディションだったが、昨日までに築いたマージンのおかげでフィニッシュまでたどり着くことを確実にできた。非常によいイベントだったし、心から満足すべき結果になった。チーム全体の素晴らしい働きが正しい方向に向かっていることを証明している」

セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
スーパーサンデー順位:1位
パワーステージ順位:1位
獲得ポイント:25+5+5=35
「パーフェクトな結果となったうえに、トヨタのホームである日本で勝てたことは非常にうれしい。週末をとおして激しい戦いで、特に最終日の今日は大変難しいコンディションだった。昨日までと別物のコンディションとなり、まったく違うセットアップだったが、すぐに戦闘力を発揮する状態のマシンを用意してくれたチームのおかげだ。エルフィン(エバンス)がずっとプレッシャーをかけ続けていたが、素晴らしい勝利は素晴らしいライバルがいたからこそ挙げられるものだ」





エルフィン・エバンス/総合2位(=)
スーパーサンデー順位:2位
パワーステージ順位:2位
獲得ポイント:17+4+4=25
「チームとしてホームグラウンドの日本で素晴らしい成績を収められ、全体的には気持ちよく、力強く戦えたラリーだった。今日のような難しいコンディションであれだけの勝負をするのは大変なことだった。渾身の走りをしたつもりだったが、セブ(オジエ)に打ち勝つことはできなかった。特にパワーステージは僅差だったのでいくつかポイントを逃してしまったとも言えるが、勝負というものはこういうものだし、最終戦を終えるまで決着はつかない」





カッレ・ロバンペラ/総合6位(↑)
スーパーサンデー順位:3位
パワーステージ順位:3位
獲得ポイント:8+3+3=14
「週末をとおしてトリッキーな状態での戦いとなってしまった。特に今日は大雨と水たまりという難しいコンディションで、日曜日の追加特点を狙っていたが、思うほどの結果は得られなかった。今年は安定性を欠いているが、まだチャンスは最終戦まで残されているので、いい戦いをできるようにして結果を待ちたいと思う」





勝田貴元/総合17位(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権外
スーパーサンデー順位:5位
獲得ポイント:0+1+0=1
「ファンの皆さん、そしてチームの僕のホームラリーでのサポートに感謝します。好成績を収められなかったことは申し訳なく思いますが、ラリーをとおして沢山のサポートを受けられたことは本当に励みになりました。今日はファンの皆さんに良い走りをお見せしたいという僕のためにマシンを修復してくれたチームには感謝しています。おかげで良いペースで自信を持って走ることができました。ただ、パワーステージでは水たまりが非常に多く、結果につなげることができませんでした。次回こそ良い結果を出せるように精一杯力を尽くします」





[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合4位(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権外
スーパーサンデー順位:4位
パワーステージ順位:4位
獲得ポイント:12+2+2=16
「今日は非常に厳しいコンディションだったが、昨日までよりもドライビングを楽しむことができた。今日のマシンは扱いやすかったので無理なプッシュをしなくてもすんだ。何が原因だったのか分からないので、最終戦のサウジアラビアに向けてチームと原因を探る。ヒョンデのマシンはラフグラベルでの調子は悪くないので、サウジアラビアのコンディションは合うと思う」





アドリアン・フルモー/SS15でラリーリタイア
獲得ポイント:0+0+0=0
「まず最初に、そして大事なことだが、自分もアレックス(コリア コ・ドライバー)も無事だということをお伝えしたい。フロントウインドウがひどく曇ってしまい、路面がよく見えなかった。トリッキーなコーナだという、アレックスが読むペースノートを聞き逃したうえ路面も見えなかったので、はらんで木に当たってしまいボディ側面とドアにダメージを負ってしまった。飛んでいったドアにタイムカードを入れていたため紛失してしまったので、競技を続行できなかった。がっかりだが、週末をとおして上位陣と戦えるところまでマシンが進歩して、収穫のあった週末だったと考えるようにしている」





ティエリー・ヌービル/TC15でラリーリタイア
獲得ポイント:0+0+0=0
「今日最初のステージへと向かう途中で電気系統にトラブルが発生してしまい、ワイパーが作動しなくなってしまったので、リタイアせざるを得なかった。マシン改善のために走行距離を重ねるつもりでいたのに、このようなことになってしまい本当に残念なラリーとなってしまった。次戦のラリーサウジアラビアでは上位争いができるように気持ちを切り替えていく」





[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
グレゴワール・ミュンステール/総合5位(↑)
スーパーサンデー順位:7位
パワーステージ順位:1位
獲得ポイント:10+0+1=1
「5位でフィニッシュできたことはうれしい。ラリーの出だしは期待したようにはいかなかったが、金、土曜日とチームが頑張ってくれたおかげで、マシンのレベルがそれまでよりもかなり良くなった。今日は雨が降りトリッキーなコンディションだったうえに、ハンコックのウエットタイヤで走る初めての機会だったこともあり、かなり厳しい戦いだった。しかも背後にはカッレ(ロバンペラ)が迫ってきて、5位の座を守るためにプッシュしつつもミスも許されない、両者のバランスをとるという難易度の高いミッションだったが無事に守り切れた。厳しいシーズンの終盤に5位獲得というのはうれしいし、チームの頑張りが報われたと思う」





ジョッシュ・マカリアン/SS3でラリーリタイア
獲得ポイント:0+0+0=0
「こんな形でラリーが終わってしまったのは残念だ。SS3で大きくはらんで激しく衝突してしまった。ふたりとも無事だったことは何よりも重要だが、ここ日本でサポーターとチームへ努力の結果を見せたかっただけに、それが叶わなくて残念だ。サウジでのチャレンジには、より強くなって戻ってきたい」