角田はグリップ不足に苦しんだ(C)Getty Images F1第21戦サンパウロGPの公式予選が現地時間11月8日に行…

角田はグリップ不足に苦しんだ(C)Getty Images
F1第21戦サンパウロGPの公式予選が現地時間11月8日に行われ、レッドブルの角田裕毅は19番手と、大きく出遅れQ1敗退に終わった。角田は初日のフリー走行ではマシンをクラッシュさせており、スプリントも13位(予選18位)と、9日の決勝に向け不安を残す結果が続いている。
【動画】一体なぜ? グリップ不足に不満が爆発した角田のクラッシュシーン
インテルラゴスサーキットでの今回の予選、レッドブルはエースのマックス・フェルスタッペンも1分10秒403のタイムで予選16番手に沈み、2台がQ1脱落という非常事態に。角田はフェルスタッペンよりもおよそ0.3秒遅れの1分10秒711と伸び悩んだ。チームとして、これまでにない程の苦戦が予想される決勝を前に、現地メディア『F1MANIA』が角田の予選を振り返っている。
「土曜日は、F1サンパウロGP週末においてユウキ・ツノダにとって非常に厳しい一日となった。スプリントレースでも、日曜決勝に向けた予選でも期待を大きく下回る結果に終わり、レッドブル・レーシングのドライバーは週末を通じて立ちはだかる数々の課題に直面した」
その様に角田とレッドブルの結果を評する同メディアは、初日から波に乗り切れない日本人ドライバーの予選後のコメントにフォーカス。角田が19番グリッド決定後、「スプリントと予選の間に、少しでも良い位置につけるよう変更を行った。自分としてはその違いを感じ取ることができ、前進できたと思う。予選ではマシンの感触が良くなり、スプリントで感じていた制限のいくつかを解消できた」などと走りの印象を語っている。
その上で角田は、「グリップ不足が問題だった」と訴え、「せっかくポジティブな変化を加えたのに、それを最大限に生かせなかったのは悔しい」と最終結果への心境を吐露。同メディアも、「グリップ不足の問題は依然として残っていた。特にインテルラゴス特有の難しいコンディションでは大きな妨げとなった」と予選のパフォーマンスを分析する。
またトピックでは、「それでもツノダは、困難を乗り越えられるという自信を失ってはいない」と綴りながら、翌日の決勝を見据えた角田自身が、「後方からのスタートになるが、明日はベストを尽くして前に出ていきたい」と述べた意気込みも紹介している。
厳しい現実と向き合いながらも、ポジティブな姿勢を保ち続けている角田。決勝レースでは、逆境を跳ねのける気迫のドライブで上位浮上を目指す。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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