<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:帝京8―4関東第一>◇9日◇決勝戦◇明治神宮球場 帝京が関東第一を8対4で下し…
<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:帝京8―4関東第一>◇9日◇決勝戦◇明治神宮球場
帝京が関東第一を8対4で下し、16年ぶりに秋季東京都大会で頂点に立った。最後の打者を投ゴロに打ち取ると、選手達がベンチから一斉に飛び出し、マウンドで涙ながらに歓喜の輪を作った。
「1番・ライト」でスタメン出場した唐津 大和選手(2年)は、準決勝、決勝ともに2安打を放ち、リードオフマンとしての役割を全うした。決勝では3回に先頭で打席が回り、「自分が切り込んでチャンスメイクしようと思っていた」と右安打で出塁。そこから打線に火がつき、1イニング一挙8得点のビッグイニングに繋げた。
唐津は旧チームからレギュラーを張っていたが、夏の大会後に左肩の疲労骨折で離脱し、この秋も出遅れていた。チームが勝ち進むと同時に復帰の準備を進め、3回戦には万全な状態まで回復。満を持して準決勝から復帰することとなり、「夏の大会は自分のエラーや打てなくて、自分のせいで負けた。出ると決まった時は絶対に借りを返すつもりだった」と自らを奮い立たせた。
打順はそれまで蔦原 悠太外野手(2年)が務めていた1番。復帰する前も下位打線でスタメン出場していたが「練習から状態がよく見えた。蔦原もよかったが、ここは攻めようと思った」と金田 優哉監督も思い切った起用に出た。その期待に応える活躍に唐津も「『強い帝京』を復活させたいと思っていた。今は新チームが始まって3カ月間やってきたことが報われた気分」と喜びをかみしめていた。