前日のデイリタイアから復活、雨の中を疾走して午前中の日曜日単独の“スーパーサンデー”最速のポジションにいた勝田貴元(トヨ…

前日のデイリタイアから復活、雨の中を疾走して午前中の日曜日単独の“スーパーサンデー”最速のポジションにいた勝田貴元(トヨタ)は、午後のSS19のスタートでエンジンストール、最終パワーステージのSS20ではスピン、その後はパンクを喫するなどしてタイムロスし、パワーステージは7位、スーパーサンデーは5位、総合順位は17位でラリーを終えた。

「今日はコンディションもガラッと変わって、昨日までのフィーリングとは全然違いますし、まずは昨日のああいう状況から気持ちを切り替えることが、それほど簡単ではなかったです。かけていた思いが強いだけに、なかなかこう……前を向く理由というか……(気持ち的に)今日のステージに向けて難しい部分はなかったと言ったら嘘になります。ただ昨日、僕がトラブルでかなり遅れてきても、それを待って応援してくれいてた人がたくさんいて、その中で走ることはすごく意味があった。チームもマシンを直してくれて再出走できるからには、最大限の走りをしたいというのが今日の一番のモチベーションでした。もうそれだけを見せられるようにと走っていました。ですから、まずはそんな強い気持ちを持たせてくれたファンの皆さんに感謝したいです。
今回、結果を持ち帰れなかったことは、本当に申し訳なく思っています。すごく複雑な気持ちですけど、悔しい思いをしている分、5月開催の来年、半年後に帰ってきた時には今回、取り切れなかった結果をしっかりと掴んで、がっかりさせてしまった人たちに、いい姿を見せて、良い報告をしたいという、より強い思いがあります。
昨晩、モリゾウさんからは『このレベルで攻めて走っていたら、もちろんそういったことが起きる。明日はファンのために走って』という言葉を(サービスに)帰ってきたときにいただいて、まさに僕もそういう思いで考えていたので、それを後押ししてもらえた感じで、すごくうれしかったです。カンクネンさんからは『他のドライバーもみんなそういった経験をして強くなってるから』と言われました。もちろん自分としては、いつまでそんな経験をすればいいんだろうかとか、早くもう一歩踏み出したいという思いもありますが、カンクネンさんが言うからこその大きな意味があります。自分の性格もあるんですが、こういったことがあると自信を失いやすいというか、落ち込みすぎてしまう部分があるんですけど、カンクネンさんは支えてくれている感じがすごくあります。感謝したいですし、早くそういった人たちにいい結果を持ち帰れるようにしたいです。もっと強くなって、頑張ります」