【明治安田J1リーグ第36節 柏レイソルvs名古屋グランパス 2025年11月8日(土)16:03キックオフ 三協フロン…
【明治安田J1リーグ第36節 柏レイソルvs名古屋グランパス 2025年11月8日(土)16:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム】撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■名古屋のマンマーク守備に苦戦
様々な要素が絡み合い、柏にとっては非常に難しいゲームとなった。
ルヴァンカップ準決勝第2戦での大逆転勝利で勢いに乗り、内容を伴った戦いでリーグ戦の連勝を3に伸ばして首位の鹿島アントラーズに勝点1差に肉薄した柏。まずは一冠と、11月1日に国立競技場でルヴァンカップ決勝をサンフレッチェ広島と戦うも、1−3とタイトルを逃した。しかも名古屋グランパスとの試合開始前に鹿島が2−1と勝っていたため、暫定ながら勝点4差に開いて“負けられない”というプレッシャーが高まっていた。
勝点3を得るために早い時間帯でのゴールが欲しい柏だったが、広島の戦いぶりにヒントを得たかのような名古屋のマンマーク対応の守備に苦戦する。
攻撃のキーマンである小泉佳穂が厳しいマークに遭って自由を奪われると、後方での“やり直し”のパスを木村勇大と永井謙佑に狙われ続けた。プレスを回避しようと最前線の垣田裕暉へボールを送るも、三國ケネディエブスの激しい守備で攻撃の形を作れない。早い時間帯で得点を奪えなかっただけでなく、思うようにチャンスを作れないまま時間が過ぎていった。
■残り2試合、「運命」が微笑むのを待つ
難しい試合になった柏だったが、後半立ち上がりにスコアが動く。
後半2分、右サイドの原田亘が裏へ飛び出す動きをすると、馬場晴也がロングパスを送る。オフサイドラインをギリギリで破ってパスを受けた原田はドリブルでペナルティエリア内へ進入。さらに、ポケットの深い位置からグラウンダーの鋭いパスをファーサイドでフリーとなっていた細谷真大へ送る。すると、三國の伸ばした足にボールが当たり、ゴールに吸い込まれてオウンゴールとなった。
貴重な先制ゴールを奪うと、柏の選手たちがピッチ上で運動量豊富に動き出す。苦しんだ部分もあった柏だが、1−0のまま試合終了を迎えて価値ある勝点3を手にした。
熊坂光希の長期離脱、アウェイ・鹿島での悔しい敗戦、岡山での完敗、久保藤次郎の離脱、ルヴァンカップ決勝での敗北…。今シーズンの柏は苦難にぶつかる度にリカルド・ロドリゲス監督のもとチーム全体で質を高め、ルヴァンカップ準決勝や先に挙げた敗戦後の試合がそうであったように、リバウンドメンタリティを発揮して苦難を乗り越えてきた。
残り2試合で、首位との勝点差は1。次節は敵地でのアルビレックス新潟戦、そして最終節はFC町田ゼルビアと、再び本拠地の大観衆の前で戦う。これまで通り自分たちにフォーカスして勝点を積み上げ、「運命」が微笑むのを待つ。
■試合結果
柏レイソル 1-0 名古屋グランパス
■得点者
47分 オウンゴール