◇日米女子ツアー◇TOTOジャパンクラシック 最終日(9日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇山…

2週連続優勝を逃して3位の山下美夢有

◇日米女子ツアー◇TOTOジャパンクラシック 最終日(9日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇

山下美夢有は2週連続での米ツアー3勝目を逃した。第4ラウンドは最終組でスタートし、1番(パー5)で手前3mのチャンスを外し、2番で3パットのボギー。1つ落として、首位だった畑岡と3打差の13アンダーで迎えた5番でティショットを打ち、中断から中止となった。

畑岡奈紗荒木優奈と1打差3位だった前日終了時点で順位が決まった。もう1打伸ばしていれば、プレーオフにも進めた。結果的に逆転の機会を失ったが「しっかり準備はしてきた。普段と変わらないプレーでやれていた」と納得の表情で大会を振り返った。

最優秀選手賞も視界に入れて

米ツアーのトップ10数は12回となり、今週欠場した世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)の13回に次ぐ2位。日本勢で岡本綾子以来2人目の獲得がかかるプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)争いもトップのティティクル(タイ)を逆転こそできなかったが、25pt差から16pt差まで接近。日本勢3人目の受賞が懸かるルーキー・オブ・ザ・イヤー争いは、大会21位だった2位の竹田麗央を206pt差から252pt差まで引き離した。

雨の中でファンサービス

2つの快挙へ、残すは13日開幕の「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州・ペリカンGC)、20日開幕「CMEグループ ツアー選手権」(同州・ティブロンGC ゴールドコース)の2試合。はたから見れば正念場でも「スイングの部分で調整中。まずは今やっているスイングをしっかりできるようになれば。一番はそこ」と、マイペースを崩さない。

2つの快挙へ残り2試合

この日は同じ関西圏の兵庫・三木GC開催だった国内男子ツアー「ACNチャンピオンシップ」がいち早く中止になったため、19位に終わった弟の山下勝将、その応援に出向いていた父・勝臣さんも会場に駆けつけ、家族全員が集結した。「日本でいろいろ美味しいものを食べられたりして良かったです」。頬を緩めた山下は明日10日に渡米、ルーキーイヤーのラストスパートに入る。 (滋賀県大津市/石井操)