WRCラリージャパン、競技最終日となる11月9日は、6SS・72.38kmが設定されている。規定により、この日だけの単独…

WRCラリージャパン、競技最終日となる11月9日は、6SS・72.38kmが設定されている。規定により、この日だけの単独リザルト、「スーパーサンデー」の順位でトップ5には、選手権ポイントが与えられる。

この日、SS15〜SS18の4本を終えた時点で、トヨタの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)がスーパーサンデーでトップに立っている。勝田は、SS15、SS16を3番手、岡崎中央総合公園のスーパーSSを連続で走行するSS18とSS19をベストタイムで並べた。スーパーサンデー2番手は、1.7秒差でセバスチャン・オジエ、3番手に0.1秒差でエルフィン・エバンス、4番手にカッレ・ロバンペラとトヨタ勢が続き、ヒョンデのオィット・タナックは勝田に9.3秒差の5番手となっている。

前日のSS11でトヨタGRヤリス・ラリー1をバリアにヒットし、大ダメージを負った勝田貴元。SS14を前にタイムオーバーからリタイアを余儀なくされたが、最終日に向けてマシンを修理。無事、再出走にこぎつけるとSS18「Okazaki SSS 1」とSS19「Okazaki SSS 2」で連続ベストをたたき出し「集まった日本のファンの皆さんに走りを見せたかった」と語った。

前日の最終サービスでは、チームの会長を務める豊田章男氏がサービスを訪問。勝田と、チームメイトで同じく不運に見舞われたカッレ・ロバンペラが「ふたりで豊田会長がいる前で1‐2フィニッシュをしたかった」という願いが叶わず悲しんでいたことに対して次のように勝田を激励する場面があったという。

「その最高のステージは今じゃないと思いなさい。きっと、ここだという時が来る。これだけ多くの人たちが、世界で戦う日本人がいるということで、来てくださっている。地元だし、明日はファンのために走りなさい」

ラリーは、岡崎市の中央総合公園でのタイヤフィッティングゾーンを行い、午後は「Nukata
(20.23km)」とパワーステージに指定されている2回目の「Lake Mikawako(13.98km)」の2SSをリピートする。