第104回全国高校サッカー選手権愛知県大会は8日、刈谷市のウェーブスタジアム刈谷で決勝があり、東海学園が連覇をめざした…

 第104回全国高校サッカー選手権愛知県大会は8日、刈谷市のウェーブスタジアム刈谷で決勝があり、東海学園が連覇をめざした愛工大名電を1―1(PK4―3)で破って優勝し、5大会ぶり5回目の全国大会出場を決めた。全国大会は12月28日に東京・国立競技場で開幕する。

 東海学園は、序盤からボールを支配し、前半26分に先制点を決めた。その後も優位に進めたが後半13分、ゴール前正面から直接フリーキックを決められ同点とされた。GKの山田仁選手(2年)は「逆を取られた」と悔やんだ。

 1―1のまま延長でも決着はつかずPK戦へ。山田選手に挽回(ばんかい)の好機が巡ってきた。「絶対に止めてチームを勝たせる」と今度は読みがさえ、相手の3人目で右へ、4人目では左へ飛びつきシュートを阻んだ。身長169センチの背番号1は、この日が誕生日。「本当に最高です」と喜んだ。

 チームは今大会、6試合で計2失点と堅守で5年ぶりの頂点に立った。山田選手は「目標だった優勝が達成できてうれしい。全国では少しでも多く勝って上へいきたい」。(辻健治)