蹴球放浪家・後藤健生はサッカーを求めて世界中を渡り歩く。その際に、絶対に欠かせないアイテムがある。来年のワールドカップ…
蹴球放浪家・後藤健生はサッカーを求めて世界中を渡り歩く。その際に、絶対に欠かせないアイテムがある。来年のワールドカップ取材のために“新しいモノ”を申請しようとしているが、初めてイングランドでサッカーを観戦したときから、日本のパスポートは大きく進化していた。
■放浪家にとっての「必須アイテム」
「放浪家」にとって必須のアイテムのひとつがパスポート(旅券)です。
日本のパスポートは、それさえ持っていれば事前にビザ(査証)を受けていなくても190以上の国や地域に入ることができるという優れモノ。ありがたいこと、です。
ただし、それはつまり「パスポートを持っていなければ、どこの国にも入れてもらえない」ということでもあるのです。
僕が今持っているパスポートの裏表紙には、「日本国外務大臣」の名前で「日本国民である本旅券所持人を通路故障なく……」と、「要請文」というものが日本語と英語で印刷されています。
つまり、「このパスポートの持ち主は間違いなく日本国民なので、最終的には日本国が責任を持ちますから入国させて、万一のときには援助してやってくれませんか」というわけです。
ですから、パスポートは放浪家にとって「必須」なのです。
■有効期限が「3か月」残っていないと…
僕が今持っているパスポートは2016年の1月に発行された10年旅券。ということは、間もなく有効期間が終わります。ですから、来年1月以降に(たとえば、6月にアメリカにとか)行こうと思えば、新しいパスポートを取得しなければいけません。
それに、たいていの国は入国の際にパスポートの有効期間が「3か月」あるいは「6か月」残っていないと入れてくれませんから、もう、このパスポートは事実上、使用できないのです。
ですから、今月中には新しいパスポートを申請しようと思っています。
今ではパスポートの申請がマイナンバーカードを使ってできるそうなので、さっそく、やってみることにしましょう。
パスポートの有効期間は5年または10年です。そして、現在、情報技術は日進月歩の勢いで進歩していますから、パスポートには次々と新技術が導入されていきます。つまり、パスポートは所得するたびに、進化しているのです。
現在僕が持っているパスポートの中ほど(26、27頁)にはICチップが埋め込まれていて「DO NOT STAMP THIS PAGE」と書いてあるページがあり、そこに電子的に顔写真などの情報が載っていて、各国の入国審査官はそれを読み取りながら手続きを行います。
日本のパスポートにICが搭載されるようになったのは2006年から。僕が2007年8月に取得したパスポートにはICチップが使われていますが、その前の2002年発行のものにはICチップは搭載されていません(当時、ビザの欄がすぐにいっぱいになってしまうので、僕は毎回5年旅券を取得していました)。
■5年有効や10年有効でもない「1次旅券」
僕が最初にパスポートを取得したのは、1972年のことでした。
フジテレビで放映していた「クイズ・グランプリ」という番組で優勝して、その賞品がヨーロッパ旅行だったのです。
このクイズは、月曜から金曜まで毎日優勝者が決まり、その週の5人の優勝者が土曜日に集まって再び戦って、そこで勝つと旅行が当たるという仕組みでした。
ですから、毎週1人が優勝するので、半年に1回、優勝者20数人を集めて団体旅行に行くことになっていました。
で、僕は1972年10月から11月にかけて旅行に行くことになったのですが、旅行会社から問い合わせが来ました。
現在では一般旅券は5年有効と10年有効のものがありますが、もともとはすべていわゆる「1次旅券」で、旅行に行くたびに申請するものでした。ですが、1970年頃に5年間有効の数次旅券の取得が可能になりました。
で、旅行会社から「どっちにします?」と聞かれたのですが、悩んだ末に僕は料金の安い「1次旅券」を選びました。5年以内に再び海外旅行に行くとは思えなかったからです……。まだ、そんな時代でした。