第105回全国高校ラグビー大会の兵庫県予選は8日、神戸市須磨区のユニバー記念競技場で決勝があり、関西学院が29―7(前…

 第105回全国高校ラグビー大会の兵庫県予選は8日、神戸市須磨区のユニバー記念競技場で決勝があり、関西学院が29―7(前半15―0)で報徳学園に勝ち、5年ぶり10回目の優勝を決めた。12月27日から大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会に出場する。

 関西学院は前半3分にペナルティーゴール成功で3点を先制。18分にはフォワード陣が相手ゴール前に迫り、丸山颯平選手(3年)が最初のトライを決めた。24分には高校日本代表候補のスタンドオフ・木山仁平選手(3年)が相手のディフェンスラインを突破して独走。相手陣深くまで攻め込み、密集から抜け出した松山莉空選手(3年)が二つめのトライを決め、前半を終えた。

 後半も序盤から関西学院が試合を優位に進めた。報徳学園は13分に地域を回復すべく相手陣へキックしたが、関西学院バックスのカウンターを受け、三つめのトライを奪われた。19分、交代出場した報徳学園の梅津亮介選手(2年)のトライとゴールで7点を返すも、試合終了間際に関西学院のトライで突き放され、ノーサイドとなった。

 関西学院は試合を通してキックを使わず自陣からボールを展開する作戦が奏功した。高いボール保有率で、報徳学園に攻めるチャンスを与えなかった。

 関西学院の安藤昌宏監督は「今年のチーム目標は『徹』。前半ノーペナルティーで規律高くボールキープを徹底できた」と勝因を語った。主将の西浦章博選手(3年)は「60分間徹底して前に出ることができた。花園ではベスト8以上を狙います」と笑顔で抱負を語った。(田口慎太郎)