ラリージャパン最終日のSS15『Nukata 1』では、首位のセバスチャン・オジエ(トヨタ)と、総合2番手のエルフィン・…
ラリージャパン最終日のSS15『Nukata 1』では、首位のセバスチャン・オジエ(トヨタ)と、総合2番手のエルフィン・エバンス(トヨタ)との差は6.5秒。前日のSS11でバリアにヒットし、SS14を前にデイリタイアした勝田貴元(トヨタ)はマシンを修理し、無事に再出走を果たした。一方、こちらも再出走を予定していたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)だったが、サービスを出た後、電気系トラブルによりワイパーが動かず、ステージの走行を断念している。

ウエットコンディションのなか、オィット・タナック(ヒョンデ)がカッレ・ロバンペラ(トヨタ)に0.4秒差、勝田に4.2秒差のベストタイム。エバンスは5.7秒差の4番手タイム、オジエは6.5秒差の5番手タイムでまとめ、ふたりの差は5.7秒に縮まった。総合3番手を走行していたアドリアン・フルモー(ヒョンデ)がステージ終盤でコースオフ。立木にボディ右サイドをヒットし、コ・ドライバー側のドアを失うなど、マシンに大きなダメージを負ってしまう。フルモーは21.5秒差の7番手でステージを走り切ったが、リタイアを決めている。
セバスチャン・オジエ「最初はこのコンディションに戸惑ったが、ステージ後半でリズムをつかめたよ。道の状況を判断するのに前半のセクションを使ってしまった」
エルフィン・エバンス「路面がかなり汚れていて、それに気を取られてしまった。まだラリーは終わっていない」
アドリアン・フルモー「フロントガラスが曇ってしまって、コーナーを探していたら、そこは泥だらけで、少しラインを外してしまった。そこで、立木にマシンをヒットした」
サミ・パヤリ「ひどく厄介なステージだった。僕自身の走りもまったく良くなかったよ。ところによっては水浮きがひどくて、とにかくコースオフだけを注意した」
オィット・タナック「不安定なコンディションだった。特に終盤はグリップが大幅に落ちて、さらに路面もかなり汚れていた。でも、タイヤはよく機能してくれたね」
グレゴワール・ミュンステール「あまりいい走りじゃなかった。序盤に何度か危ない瞬間があった。このようなコンディションだが、フィーリングが良ければ、何か試せるかもしれない。ただ、ここはリスクが大きすぎた」
カッレ・ロバンペラ「全体的にかなり難しかった。コンディションは一定ではなく、グリップ変化が激しいんだ。それに、ペースノートクルーからのリポートも完璧じゃなかった。コンディションの変化があるターマック区間がいくつか抜けていた。そこが厄介だったけど、それ以外はOKだ」
勝田貴元「チームみんなが、クルマをしっかり修理してくれました。あらためて、感謝しています。今日は日本のファンのみんなのために走れてうれしいです。全力で走り抜けます。ただ、ステージはかなり難しいと感じました。水たまりがが想定上に多く、かなり危険なステージでした」