WRC第13戦ラリージャパン、11月8日に走行した7SSを終えて、WRC2部門では、アレハンドロ・カション(トヨタGRヤ…

WRC第13戦ラリージャパン、11月8日に走行した7SSを終えて、WRC2部門では、アレハンドロ・カション(トヨタGRヤリス・ラリー2)がリードを拡大。初優勝を射程圏内に捉えて最終日を迎える。

金曜日の勢いをこの日の7ステージでも持続させたスペインのカションは、タイヤとペースを鮮やかにコントロールして、2番手につけるニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)との差を26.9秒に拡大して1日を終えた。3番手には、さらに5.2秒遅れでヤン・ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2)が続いている。

「いい1日だったよ。クリーンな走りを心がけた」とカションは笑顔を見せた。
グリアジンはSS9では部門トップタイムをマークしわずかに差を詰めたが、アンダーステアに悩まされ続けており「ベストは尽くしているけど、事態はこんな感じだ」と苦しい状況を語る。

一方、ソランスはこの日も堅実な走りを続け、グリアジンとの差を5.2秒に詰めて2位表彰台も視野に入ってきた。

4番手には、今季の全日本チャンピオン、ヘイキ・コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2)が、午後から順位をアップ。5.1秒差にパラグアイのディエゴ・ドミンゲス(トヨタGRヤリス・ラリー2)が続いている。新井大輝(シュコダ・ファビアR5)は、セッティングを模索しながらの走りで6番手、TGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀(トヨタGRヤリス・ラリー2)は、SS12でパンクを喫して2分近くをロス。新井から1分近く遅れての7番手となっている。





なおガス・グリーンスミス(ファビアRSラリー2)は、SS9でブレーキトラブルによりストップ。豊田スタジアムのサービスに戻り修復を試みていたが原因が分からず、「特定できなかったら、危険なので日曜日の出走は見合わせるよ。走りたいけどね」と語っていたが、最終的にリタイアを決めた。

一方、RC2クラス全体では、オリバー・ソルベルグ(GRヤリス・ラリー2)が、カションに1分14秒3差をつけてトップに立っている。

WRC3部門では、ジュバンニ・ロッシ(フォード・フィエスタ・ラリー3)が、リードを9分以上に拡大。マッテオ・フォンタナ(フィエスタ・ラリー3)は2番手を維持して、タイトルがかかる最終日を迎える。





WRCジャパン WRC2部門結果(SS14終了時点)
1 A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2)  2:40:49.9
2 N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +26.9
3 J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +32.1
4 H.コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:26.8
5 D.ドミニゲス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:31.9
6 新井大輝(シュコダ・ファビアR5) +3:45.5
7 山本雄紀(トヨタGRヤリス・ラリー2) +4:46.0
8 鎌田卓麻(シュコダ・ファビアR5) +9:24.4