WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)は11月8日(土)にデイ3が行われ、ナショナル(NAT)部門はデイ1、デイ2に…

WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)は11月8日(土)にデイ3が行われ、ナショナル(NAT)部門はデイ1、デイ2に引き続き山本悠太/立久井和子(トヨタ86)が、前走車のアクシデントによりNAT部門全車に同一のノーショナルタイムが与えられたSS9以外すべてのSSでNAT勢トップタイムを重ね、2位以下を12分以上引き離し独走した。

この日は愛知県北部と岐阜県に舞台を移し、新ステージのObara(16.44km)と、Ena(21.25km)、Mt.Kasagi(21.74km)を岐阜県恵那市の恵那峡ワンダーランドに設定されたタイヤフィッティングゾーンを挟んで2ループし、豊田市の市街地と河川敷を走る新ステージのToyota City SSS(3.05km)を一気に走破する7SS・121.91km。サービスはこの日の朝と最終SS後の2回しか設定されない、マラソンステージとなる。

この日は自動車ジャーナリストで最年長ドライバーの日下部保雄/奥村久継(トヨタ・ヤリスCVT)が、SS10のギャラリーエリアを通過後に駆動系トラブルが発生しデイリタイア、燃料系トラブルによりデイ2でデイリタイアとなった相原泰祐/上原あずみ(ダイハツ・コペン)がSS13でサスペンションアームのトラブルで、再度デイリタイアと、ナショナル部門勢に次々と厳しい試練が訪れる。そんななか、デイ3トップの山本は「今日も昨日に引き続きですが、クレバーな走りながらも行けるところはちょっと攻めてという走りを続けています。ダンパーのセット出しも、昨日に引き続き行っています。(2位以下との)タイム差はそれほど気にせず、自分のやるべきことに集中して走っています」と語り、NAT部門2番手につける佐々木康行/内田園美(トヨタGRヤリス)との差を12分13秒9に広げた。

佐々木は、ノーショナルタイムが与えられたSS9と、清田恵次/別府拓也(ホンダ・シビックtypeR)がNAT部門二番時計を獲ったSS12以外、5SSで二番時計をマークするコンスタントな走りを披露している。3番手の清田も、5SSで三番時計を記録する走りを見せた。