WRC第13戦ラリージャパンは競技3日目のSS14までを終え、セバスチャン・オジエが総合首位を堅守。総合2番手にはチーム…

WRC第13戦ラリージャパンは競技3日目のSS14までを終え、セバスチャン・オジエが総合首位を堅守。総合2番手にはチームメイトのエルフィン・エバンス、総合3番手にヒョンデのアドリアン・フルモーというオーダーとなった。

それまで総合3番手につけていたトヨタの勝田貴元が、午後最初のSS11『Mt.Kasagi 2』においてクラッシュし、優勝戦線から離脱。これでラリーの様相は完全にオジエvsエバンスという図式となった。この日を終えて、総合3番手のフルモーはオジエから23.6秒遅れ、総合4番手につけるトヨタのサミ・パヤリは45.4秒遅れとなっており、3番手争いも、何かひとつのトラブルでひっくり返る差となっている。

オジエは午前中のSS、特にSS10ではリズムに乗り切れず、総合2番手のエバンスに合計タイムで2.0秒差まで詰められる展開に。それでもオジエは動じることなく、SS12、SS13、SS14と3連続ベストタイムをマーク、エバンスとの差を6.5秒に押し戻してこの日を終えた。

セバスチャン・オジエ(総合首位)
「良い1日だった。100%満足とは言い難いが、午後は好調だったものの、午前中の方が少し難しかった。全体的には依然としてトップを走っており、それが重要だと思う。終始非常に高いペースを維持できた。確かに午前中は少し遅れを取った。特にループの最後のステージでの遅れが大きすぎた。だが午後はいい走りを見せられたと思う。エルフィンも良かった。彼も限界に近い運転をしていた。非常に安定していて速く、午後も攻め続けたが、差をつけるのは容易ではなかった。だから、明日も続けていく必要がある。6.5秒はそれほど大きな差ではないが、遅れるよりも先行している方がいいからね。いずれにせよ、明日の朝は、とても厳しいコンディションになるはずだ。全員にとって大変な状況になるだろうし、特に集中していかなくてはならない。日曜日に獲得できるポイントが非常に多いし、結局のところ、明日は週末の中で最も重要な日だ。とにかく、僕はベッドが待ち遠しいよ! 最後の1日に備えて、少しバッテリーを充電するつもりだ。僕は常にチャレンジが好きだから、明日の朝はきっと準備万端で起きることができるだろう」

エルフィン・エバンス(総合2番手)


「最後の2本のステージは期待していたほどの成果が出なかったが、全体的に見れば良い1日だったし、ほとんどの部分については満足している。明日は雨の予報だが、よく分からない。それが正直な感想だ。ジャパンでは雨が降ると、路面のグリップが高くなくなるのは周知の事実だ。だから難しいコンディションになるかもしれない。朝起きた時にどのような状況になっているかだね。とにかく僕らはできるだけ多くのポイントを獲得するためにここに来ている。だからもちろん戦い続けるよ」

アドリアン・フルモー(総合3番手)



「今日の自分の走りにはとても満足している。今シーズンで一番良かった1日だったね。そのステージでも、どの場所でも、本当に快適に攻め続けることができた。もちろんいくつかの場所でタイムをロスしたこともあったが、2回トップタイムを出すことができたし、毎回極めて接戦となったからとてもポジティブな展開だ。トップの2台がタイトル争いをしていることを考えれば、我々がその中に食い込めているのは素晴らしいことだ。そして今夜、僕らは3番手につけている。この結果を明日も維持できることを試みてみる。明日のコンディションは難しくなる可能性があるから、決して気を抜くことができない。ここ数戦ではこのマシンであまり良いパフォーマンスを出せていないから、チームがマシンを前進させてくれていて、明日プッシュできることを願っている」