(8日、秋季東京都高校野球大会準決勝、帝京9―0国士舘=7回コールド) 三回表の2死満塁のピンチを切り抜けた帝京はその裏…
(8日、秋季東京都高校野球大会準決勝、帝京9―0国士舘=7回コールド)
三回表の2死満塁のピンチを切り抜けた帝京はその裏、安藤丈二投手(2年)が左翼へ本塁打を放ち、試合の流れを大きく引き寄せた。
だが、ホームベースを踏む安藤投手は表情を緩めない。「ホームランを打っても喜ばなければ、相手に恐怖心を与えられるんじゃないかと」。試合では感情の起伏を抑え、平常心で臨むようにしているという。
この日は先発投手としても活躍。5回をテンポ良く投げ、被安打4、無失点に抑えた。球速の異なる3種類のチェンジアップを使いこなす。「直球のスピードが上がってきたので、チェンジアップが生きるようになった」
チームはしばらく甲子園から遠ざかっているが、この大会で優勝すれば来春の選抜に大きく前進する。「昔のように、勝って当たり前のチームをもう一度つくりたい」(岡田昇)