SS11で痛恨のクラッシュを喫し、優勝争いから脱落した勝田貴元(トヨタ)が、傷ついたGRヤリス・ラリー1とともにToyo…
SS11で痛恨のクラッシュを喫し、優勝争いから脱落した勝田貴元(トヨタ)が、傷ついたGRヤリス・ラリー1とともにToyota City SSSまでを走り切って豊田スタジアムに帰還。時折言葉を詰まらせながら、アクシデントの状況を振り返った。
「特に何かが悪かったというのではなく、止まれず、少しオーバーシュートして、ウォーターバリアにぶつかりました。うまく止まれなかったことに、ちょっと驚いたという気持ちもあります。
(あのステージの前に)トップと5秒差まで詰めて、もうちょっと詰めていきたいなというところでした。ステージ序盤のセクションも結構いいフィーリングで走れていて、区間タイムで見ても、セブと遜色ないタイムで来ていたはずです。本当に感触が良かったんですけど、あのブレーキングのところで、舗装がちょっと変化しているようなところがあって、思った以上にクルマが止まらない状態でコーナーに入ってしまいました。ラジエターとパワーステアリングのクーリングシステムを損傷したためパワーステアリングを失ってしまい、冷却水の圧力のアラームも出ていました」

「ステージ後、なんとか続けるたためにできることはすべてトライしました。コ・ドライバーのアーロン(ジョンストン)は素晴らしい仕事をしてくれましたし、チームも修復するのに必要な情報をすべて教えてくれました。正直、かなりギリギリでしたが、ラジエターは修復できて、なんとかステージを走れたんですけど、パワーステアリングは復活したところもあったんですが、色々試行錯誤して無理をさせてたんでまた壊れてしまい、最後のステージも含めて、パワーステアリングがない状態で走ることになってしまいました」
「本当に自分としても悔しいです。チームとファンの皆さんに申し訳ないなという気持ちです。今回のラリージャパンにかけていた思いは本当に強かったですし、日本のファンの皆さんの前で、優勝という結果を持ち帰りたかった。僕のミスでこういう結果になって、本当に申し訳なく思いますし、チームにも本当に残念というか、申し訳なく思います。今回勝ちに来てたんで……。
それでも、沿道でだいぶ遅れて、予定から40分くらい遅れて僕が走ってきた時にも、そこまで待って、応援してくれていた人もいたので、しっかりと明日、最後走り切れるように頑張ります。今はなかなか切り替えは難しいですけど、まだもう1日あるので、しっかりと走って、応援に来てくれている人たちにいい走りを見せられるように頑張ります」