勝田貴元のアクシデンとデイリタイアに関して、トヨタ・ガズーレーシングWRT代表代行を務めるユハ・カンクネンは、自身の経験…

勝田貴元のアクシデンとデイリタイアに関して、トヨタ・ガズーレーシングWRT代表代行を務めるユハ・カンクネンは、自身の経験を踏まえながら失意の後輩に力強いエールを贈った。

「(SS12スタート前TCでの最大遅延時間超過によるデイリタイアに関しては)渋滞がひどいことが原因だったはずなので、我々は抗議して最後のステージまで走らせた。だけど抗議は認められなかった。いずれにせよ、明日はスーパーラリーで再出走する。
あのアクシデントはちょっとしたミスだったね。ぶつかったものがただのプラスティック製バリアであれば、基本的には何も起こらなかっただろう。だけど水で満たされていたことで、マシンを壊してしまった。だからちょっと運が悪かったね。
当然、ガッカリしただろう。タカにとっての母国ラリーだし、すごく良い走りを見せていたからね。今は、笑顔を見せることは決してできないと思う。サービスで泣いていたから、私はハグして『心配するな、明日は明日の風が吹く』と言ったよ。
私も母国ラリーでなかなか勝てなくて、何度もリタイアして、初めて勝ったのは11回目の参戦の時だった。だから、彼の気持ちはすごく良く分かる。今は最悪の気分のはず。ベストを尽くしても、うまくいかないこともあるんだ。でも、必ずいつか、うまく行く時がくる。だからあきらめてはいけない。彼は明日から、再び(それを目指して)歩き始めるんだ」