◇日米女子ツアー◇TOTOジャパンクラシック 3日目(8日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇…

荒木優奈はバーディ締め

◇日米女子ツアー◇TOTOジャパンクラシック 3日目(8日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5048人)

最終18番(パー5)、53ydからの3打目が左カップに蹴られてイーグルとはならなかった。ギャラリーからのため息と大きな拍手にルーキー荒木優奈も「そんなに惜しいショットになると思わなかった」と笑みをこぼした。バーディで締めくくり、改めて喝采を浴びた。

65でプレーした

この日はナタリア・グゼア(ロシア)、ポーラ・レト(南アフリカ)と同組。3日目にして初めて海外勢と同組となった。「1番はキャリーでアウトドライブされて『うわっ』と思った。難しいバンカーでも寄せてうまかった」と振り返った。

見慣れぬ景色に圧倒されそうになりながら、自分のゴルフに集中した。144ydからピンに絡めた2番を皮切りに5連続バーディを奪った。3番(パー3)は手前4mをねじ込んだ。「良いラウンドだった」と8バーディ、1ボギーの3日目ベストスコア「65」で回り、7位から通算15アンダー首位タイに浮上した。

家族の応援に応えた

この日は応援のために家族が来場した。前日の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストで4打届かず大粒の涙を流した妹・七海も姿を見せた。

「プロテストについては触れていない。私も落ちた時は何を言われても泣きたかった。何も言わないほうが良いかな、と。泣きたかったし、言わないでほしかった。触れないでほしかった」。自身も2度目の受験で合格しているだけに妹の気持ちは痛いほどわかっている。

最終日は山下美夢有、畑岡奈紗と同組

日本ツアー初優勝を遂げた9月「ゴルフ5レディス」は初日が大雨で中止となり、36ホールの短縮競技だった。「短縮じゃない3日間、4日間で勝ちたい」と力を込める。

最終日はメジャー「AIG女子オープン(全英女子)」を含めて今季2勝の山下美夢有、米ツアー通算6勝の畑岡奈紗と同組。「一緒に回らせてもらうのは初めてですごく楽しみ。たくさん学ぶところを学んで自分のプレーに集中できれば。100yd以内を学びたい。下手くそなんで」。日本ゴルフ界を引っ張る横綱2人の胸を借りるつもりだ。(滋賀県大津市/玉木充)