近本は今季も盗塁王に輝いている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 今季のFA有資格者が権利…

近本は今季も盗塁王に輝いている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
今季のFA有資格者が権利行使のための申請が10月31日からすでに始まっている。日本ハムではユーティリティ内野手の石井一成がFA行使を宣言など、少しずつ動きも見え始めた。
【FA戦線2025】楽天則本・中日松葉がFA行使/阪神近本・巨人中川が熟考へ『今年FAしないのは選手として勿体無い!!』高木豊イチオシの選手は…?
選手にとっては長年頑張った証であり、近年はファンも選手の意思を尊重する流れもある。
今季のFA戦線、注目の選手について球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月4日に自身のYouTubeチャンネルに「【FA戦線2025】楽天則本・中日松葉がFA行使/阪神近本・巨人中川が熟考へ『今年FAしないのは選手として勿体ない!!』高木豊イチオシの選手は…?」と題した動画を更新。今季のFA取得選手に対して独自の見解を語っている。
阪神からはリードオフマンとして長年チームをけん引する近本をピックアップ。
動画内では「近本は動けないよ」と、猛虎が誇るプリンスとしてルーキーイヤーから実績を残し、関西出身とあって、そう簡単に移籍はないのではないかという見方を示した。
その上で「条件面で終身雇用しますとか それぐらいだったら心揺らぐと思うよ」と権利行使には付帯する条件も影響してくるとしながらも「(近本は阪神を)絶対出ないって それだけの条件を阪神が提示してくれる」と球団が相応の引き留め条件を示してくるはずとした。
さらに「近本は阪神に残り、将来監督をやる人間だから」と主軸の大山悠輔とともに監督候補の1人とも認められるだけに、縦縞のユニホームを脱ぐのは考えにくいとした。
関西学院大、大阪ガスから2018年ドラフト1位入団。ルーキーイヤーの19年から長嶋茂雄氏が持っていた153安打のセ・リーグ新人記録を塗り替える159安打を放つなど、頭角を現した。
21年は178安打で最多安打のタイトルを獲得、また近本の持ち味といえば、衰えぬ足にもある。
今季も32盗塁で4年連続6度目の盗塁王に輝いた。DeNAと戦ったCSファイナルSでも初戦で三盗を決めるなど、勝負どころでチームの背中を押してきた。プロ7年目となった今季は140試合に出場、打率.279、3本塁打、34打点。
優れたバットコントロール、走攻守全てでチームをけん引してきた功労者でもある。すでに球団も全力で慰留する姿勢を示しているが、仮に宣言すれば安定した力を発揮し、センターラインを固められる選手は貴重とあって、争奪戦必至と見られている。
果たして虎のプリンスの決断やいかに?FA有資格者は11日までに在籍球団に意思を伝える必要がある。今後の近本からの発信も注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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