桑原は昨季の日本シリーズMVPにも輝いた(C)産経新聞社 今季のFA有資格者が権利行使のための申請が10月31日からすで…

桑原は昨季の日本シリーズMVPにも輝いた(C)産経新聞社
今季のFA有資格者が権利行使のための申請が10月31日からすでに始まっている。今季パ・リーグ2位の日本ハムからは内野手の石井一成がFA権を行使することを表明した。11月11日までに在籍球団に意思を伝えれば、翌12日に宣言行使選手として公示され、他球団と交渉が可能となる。
【FA戦線2025】楽天則本・中日松葉がFA行使/阪神近本・巨人中川が熟考へ『今年FAしないのは選手として勿体無い!!』高木豊イチオシの選手は…?
選手にとっては長年頑張った証であり、近年はファンも選手の意思を尊重する流れもある。
今季のFA戦線、注目の選手について球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月4日に自身のYouTubeチャンネルに「【FA戦線2025】楽天則本・中日松葉がFA行使/阪神近本・巨人中川が熟考へ『今年FAしないのは選手として勿体ない!!』高木豊イチオシの選手は…?」と題した動画を更新。今季のFA取得選手に対して独自の見解を語っている。
セ・リーグ2位、来季から相川亮二監督が率いるDeNAではベテラン外野手の桑原将志がFAイヤーとなっている。
桑原に関して球団OBでもある高木氏は以前の動画でも、愛情を込めて"絶対残留"のメッセージを送っていたが、今回更新した動画でも「桑原もDeNAの顔として君臨して 将来チームを支えていく人間になっていかないと」「それだけのガッツもあるし人柄もいい そうやって頑張ってほしいのよ」と引き続き、チームに残って支えてほしいと訴えた。
ただチームリーダーも務められ、センターラインをしっかり固められる守備力は仮に宣言すれば争奪戦となることも予想される。今季は106試合に出場、打率.284、6本塁打、10盗塁、27打点。
今後の他球団とのマネーゲームも高木氏は想定。「目先のことを考えると、たとえばDeNAが(総額)10億出します こっちの球団は12億出します」という場合もあるかもしれないとしながら、「2億(の差)は大きいかも分からないけど、将来的に人の関わり方とか色々なことを考えたら、この2億は絶対逆転できるって」と生え抜きとしてチームをけん引していけば、目に見えない価値、資産は積み重なっていくとした。
昨年の日本シリーズでは新記録となる5試合連続打点でシリーズMVPに輝いた。攻守ともにガッツあふれるプレースタイルで球団の垣根を越えて、多くのファンを持つ選手でもある。高木氏も以前の動画では、FAは本人が持つ権利であり、熟考して判断してもらいたいとも語っていた。
果たしてデスターシャポーズは見られなくなってしまうのか。背番号1の去就に引き続き、注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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