【WRC 世界ラリー選手権】第13戦 ラリージャパン(11月7日/デイ2)【映像】ラリージャパン、激震走った大クラッシュ…

【WRC 世界ラリー選手権】第13戦 ラリージャパン(11月7日/デイ2)

【映像】ラリージャパン、激震走った大クラッシュ(実際の様子)

 WRC第13戦『ラリージャパン』(6日~9日開催)は、愛知・岐阜の両県を舞台に幕を開けたが、大会2日目、7日のSS3で今大会最大のアクシデントが発生した。

 Mスポーツ・フォードのジョシュ・マッカーリーン組が、競技スタートからわずか3つ目のスペシャルステージ(SS)で大クラッシュを喫し、デイ2の朝に激震が走った。

 ラリージャパンの山岳ステージは、全体的に道幅が狭く、一歩間違えれば大きなアクシデントにつながる側溝なども存在するため、非常に正確なドライビングが要求される。マッカーリーン組を襲ったアクシデントは、SS3の8.9キロ地点、林道区間の緩いコーナーで発生した。マシンはコントロールを失い、コース脇の立木に刺さったような状態で停止。進行方向斜め前を向き、ボンネットからは煙が立ち上っていた。特に損傷が激しかったのは左リアで、ホイールごと外れてしまうほど大破しており、クラッシュの衝撃の大きさを物語っていた。

 しかし、幸いにもドライバーのマッカーリーンとコ・ドライバーのエオイン・トレーシーはすぐにマシンから脱出。マシンには「OK」サインが掲示された。マシンはコース上に残されたものの、右側には車一台分ほどのスペースが確保されていたため、直後の後続車は通り抜け事なきをえた。

 この大クラッシュにより、マッカーリーン組は競技継続が困難に。7日夜、所属チームのMスポーツは「ジョシュとエイオンは無事と診断された」と発表するとともに、残念ながら「今週末は再出走しない」と公表。乗員の無事に安堵が広がるとともに、WRCの過酷さも浮き彫りにする事故は鮮烈な印象を残した。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)