山本をはじめドジャース先発陣には駒が揃っているが…(C)Getty Images メジャーリーグはオフシーズンを迎え、こ…

山本をはじめドジャース先発陣には駒が揃っているが…(C)Getty Images

 メジャーリーグはオフシーズンを迎え、ここからは各球団の戦力補強に注目が集まっていく。中でも、ワールドシリーズを制したドジャースが例年、大物選手を獲得していることで、今オフもさまざまな可能性が囁かれてきている。

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 その中で、今季後半からポストシーズンに至るまで、強固な陣容を誇った先発投手に関しては、はやくも“補強の必要無し”との見通しも報じられている。メジャー2年目でエースとしての地位を確立した山本由伸を筆頭に、タイラー・グラスノー、ブレーク・スネル、そして“二刀流”を再開させた大谷翔平と、球界トップクラスの顔触れが並ぶ。さらに、今季終盤からクローザー起用が話題となった佐々木朗希の、先発再転向も有力視され、来季もこの先発陣が盤石だと評する声が少なくない。

 球団専門サイト『FANSIDED Dodgers’ Way』では、パドレスからFAとなったディラン・シースの去就を論じる中で、「ドジャースは獲得に動かない見込み」と予想する。

 同メディアは、昨オフにドジャースが、スネル、佐々木を加入させたことで、「ドジャースは2027年までを見据えた先発ローテーションを完成させている(グラスノーには2028年の球団オプションが付いている)。少なくとも今後2シーズンは、スネル、ヤマモト、オオタニ、グラスノー、ササキの5人が先発陣を構成することになる(ケガさえなければ、の話だが)」などと説明。

 その上で、「つまり、ドジャースがオフシーズンに先発投手を探す必要は、久しぶりになくなったということだ」と強調する同メディアは、「仮に2026年に6人目の先発を加えたいとしても、エメ・シーハンという明確な内部候補も存在する」と指摘している。

 他にも、米メディア『YARDBARKER』のトピックでも、タイガースからトレード放出が噂される、タリル・スクーバルについて、ドジャースの対応として持論を展開。「現実的に見れば、ドジャースにスクーバルは“必要ない”」と訴え、現状の先発陣である山本、大谷、スネル、グラスノーの名前を記し、「強力な4本柱がすでに揃っているからだ」と評している。

 同メディアはその一方で、ドジャースが「メジャー屈指のファームシステム」を擁することで、「もし本気になれば、タイガースが断れないようなトレードオファーを提示できる可能性があり、そうなれば“ここ数年で最強クラス”の先発ローテーションが誕生するだろう」とも見込んでいる。

 米国内の評価を見る限り、来季のドジャースにとって先発投手はウィークポイントとなり得ないと言えるだろう。いずれにせよ、3連覇を目指す来季に向けどのような補強が行われるのか、関心は高まるばかりだ。今オフシーズンも、世界王者の動向からは目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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