◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(7日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6464yd(パー72)うれし涙、悔し涙、さま…

深い悲しみを乗り越え、2回目の受験で合格を果たした松原柊亜

◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(7日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6464yd(パー72)

うれし涙、悔し涙、さまざまな思いが交錯する日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテスト会場で、通算1アンダー15位で合格した18歳の松原柊亜(まつばら・しゅあ)が亡き父を想って大粒の涙を流した。

小学生のころから松原をサポートしてきた父親が、初受験した昨年11月のプロテストを終えた数日後に癌のため他界。精神的なショックから、3カ月ほどクラブを握れない日々が続いたという。練習場やゴルフコースなど、「どこに行くでも車で送り迎えをしてくれた」父親を失った悲しみは、当時17歳の松原にとって計り知れないものだった。

ようやくゴルフを再開する気持ちになれたのは、マネジメント会社を始めとした周囲の支えがあったから。「マネジメント会社の社長がすごく気にかけてくれて。父が亡くなって金銭的にも苦しいところ、スポンサーさんを見つけてゴルフができる環境にしてくれた。ツアーの推薦もいただけたり、“やらなきゃ”と思った」と振り返る。

2回目の受験で合格を果たし、臨終に立ち会えなかった父親に伝えたい言葉。「ずっとゴルフをやらせてくれてありがとう…と言いたいです」。あふれ出る涙を手でぬぐいながら、か細い声を絞り出すように思いを告げた。

最終日は9位からスタートし、前半アウトで3ボギーが先行。一時はボーダーライン上の通算イーブンパーまでスコアを落としたが、後半に1つ伸ばす「74」で安全圏に戻り、苦しい展開を乗り越えた。「今回は最後まであきらめず、“ポジティブにやれば大丈夫”と思って頑張れた」。深い悲しみを乗り越えて、天国で見守る父親とともにプロゴルファーとしての第一歩を踏み出す。(岡山県笠岡市/塚田達也)