◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(7日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6464yd(パー72)ことし6月の「日本女子…

5回目のプロテストで合格を果たした中澤瑠来

◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(7日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6464yd(パー72)

ことし6月の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」を制した中澤瑠来(るな)が、3回目の最終プロテスト挑戦で念願の合格を果たした。合格ライン(20位タイまで)と1打差の22位から「71」で通算2アンダー12位に滑り込み、「ホッとしています。緊張していたけど集中してできました」と喜びに浸った。

女子アマ優勝者が同年のプロテストに合格したのは、2021年にトップ通過した尾関彩美悠以来4年ぶり。直近の3年間では、寺岡沙弥香飯島早織鳥居さくらと当該年のNo.1アマが涙をのみ、プロテストの厚い壁にはね返されてきた。

プロテスト自体には5回目の出場となるが、雰囲気に慣れるどころか「回数を重ねるごとに緊張していった」という。今年もやはり緊張との戦いになったものの、「3日目まで(緊張)しすぎて、“やるべきことをやるしかない”と吹っ切れられた」ことが、これまでとの違い。来年からようやくプロとしてツアーの舞台に立てることに「楽しみです。一試合一試合を全力でやりたい」と意気込んだ。

同郷の佐久間朱莉と喜びを分かち合いたい

合格により、増えた楽しみがもうひとつ。今季4勝で年間ポイントレース1位を走る佐久間朱莉と、長く実現できていない“祝勝会”だ。同じ埼玉県出身で1つ年上の佐久間とは、ジュニア時代から親交を深めてきた間柄。佐久間は優勝、中澤はプロテスト合格を条件にするなかで、「朱莉ちゃんは優勝したのに私がテストに合格できず、“私だけ…”と思ってきた」という祝勝会をようやく実現できる。

プロテストが始まる前日の3日(月)には、佐久間から『落ち着いてね。自分のベストを尽くしてね』というメッセージを受け取っていた。「私のなかですごく自信になったというか、“ダメだ”と思うところを叩き直してもらったような気がした」と勇気づけられた恩返しを、ツアーでの活躍という形でも果たしたい。(岡山県笠岡市/塚田達也)