好捕のパヘスに声をかけられ、笑顔を浮かべるE・ヘルナンデス(C)Getty Images 一瞬だけ、判断を見誤っていた。…

好捕のパヘスに声をかけられ、笑顔を浮かべるE・ヘルナンデス(C)Getty Images

 一瞬だけ、判断を見誤っていた。

 米メディア『Bleacher Report』が配信元のポッドキャスト番組「On Base with Mookie Betts」が現地時間11月6日までに放送され、ホストを務めるムーキー・ベッツ他、ドジャースの複数選手が登場した。

【動画】キケと交錯しながら…パヘスの土壇場スーパーキャッチを見る

「今日は特別回。たくさんの仲間に来てもらいました。みんな、参加ありがとう。気分どう?」とベッツが尋ねると、世界一連覇の同僚たちは「最高だ!チャンピオンはやっぱり気分がいい」と声をそろえた。

 大激闘となったブルージェイズとのワールドシリーズを中心に、今季の振り返りのために、巧みに話を回していくベッツ。そして、話題は“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデスと交錯しながら、スーパーキャッチしてみせたアンディ・パヘスの場面となった。

 第7戦の4-4で迎えた9回裏の二死満塁。ブルージェイズのアーニー・クレメントが山本由伸のカーブをとらえた打球は、左中間に高々と舞い上がった。番組に出演したキケは「(クレメントが)軽くバットを出して当てにくるような打ち方をしたから、最初ワンステップ前に出ちゃったんだ」と衝撃告白を口にした。

 それでも、次の瞬間に「『あ、これはメッチャ後ろだ」って気づいて全力で走った」と切り替えた。そして、覚悟を決め、敗北を悟った。

「ワールドチャンピオンのかかった打球だ。壁に突っ込む気で走っていった。最後はウィリー・メイズばりに後ろ向きでいけると思った瞬間、頭上を抜かれて自分が見せ場の背景にされたような気分だった。倒れ込んで『優勝を逃した…』って静寂が聞こえた気がしたんだ」

 打球はパヘスがジャンプして好捕。「パヘスが来て『大丈夫?』って聞いたから『俺はどうでもいい、捕ったのか?』って聞いたら『うん、捕った』って。そこで『よっしゃ!』ってなった」と振り返った。これを横で聞いたベッツは「マジで心臓に悪いな」と苦笑いを浮かべていた。

 無我夢中で白球を追いかけた執念。それこそが、ドジャースの2年連続世界一を呼び込んだのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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