自身初のシルバースラッガー賞を逃したドジャース・スミス(C)Getty Images ナ・リーグのシルバースラッガー賞が…

自身初のシルバースラッガー賞を逃したドジャース・スミス(C)Getty Images

 ナ・リーグのシルバースラッガー賞が現地時間11月6日に発表され、ドジャースの大谷翔平がDH部門で選出された。エンゼルス時代を含む2021、23、24年に次いで3年連続4度目。日本人選手ではイチローを抜いて、単独最多となった。

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 2023年から始まったチーム部門では、ドジャースが2年連続2度目の選出。しかし、個人では大谷だけとあって、ド軍専門メディア『Dodgers Way』は「衝撃的であり、もはや侮辱的とすら言える」と題した記事を掲載。サブタイトルにも「どうしてこんなことが起こるんだ?」と怒りと呆れを込めた。

 ドジャースでは大谷の他、捕手のウィル・スミス、一塁手のフレディ・フリーマン、三塁手のマックス・マンシーがシルバースラッガー賞候補にノミネートされていた。フリーマンがピート・アロンソ(メッツ)、マンシーがマニー・マチャド(パドレス)に敗れたことは「驚きが少なく、議論の余地がない」とした同メディアだが、スミスについては黙っていられなかったようだ。

 捕手で選出されたのは、ハンター・グッドマン(ロッキーズ)。グッドマンが本拠地とするクアーズ・フィールドは“打者天国”と呼ばれる球場とあって、記事では「ビジターよりも、打率は6分近く、出塁率を7分近くも押し上げた」と指摘した。

 トータルの成績でも打率、出塁率、OPSでスミスが上回る。ただ、負傷が多く、出場試合数がグッドマンより34少ない110試合にとどまったのが、減点材料とされた。それでも『Dodgers Way』は「グッドマンはDHで39試合に出場している」と強調した。

 恨み節は止まらない。ロッキーズはドジャースと同じナ・リーグ西地区で43勝119敗と断トツの最下位に終わった。「もしかすると、投票者の決定には同情が入ったのだろうか?メジャーリーグ最悪のチームの選手に、一つくらい賞をあげてもいいのでは?と」と皮肉交じりに締めくくった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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