開催中のWRC第13戦ラリージャパン、11月7日のSS3でクラッシュしたMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアン(フ…
開催中のWRC第13戦ラリージャパン、11月7日のSS3でクラッシュしたMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1)。アクシデントの後、検査のために病院に搬送され、痛みは感じるものの基本的にはOKだとのことで、無事にサービスに戻ってきた。そのマカリアンが、アクシデントについてインタビューに応えてくれた。
──何が起きたのでしょうか。
高速の右コーナーで、コーナー入り口からアンダーステアが出ていた。高速だったので進入がかなり速く、木々に近づいたのでハンドブレーキを引いた。そしたら、左リヤを最初の木にぶつけた。次の木まで5メートルしか離れていなかったので、そのままその木に突っ込んで止まった。4速か5速で16Gというすごい衝撃で、かなりクレージーなクラッシュだった。このマシンがいかに頑丈か、ということが証明された。
何よりも重要なのは、僕もオーンも大丈夫だったことだ。病院に行ったが、とても効率的に対応してくれて、すべて問題がないことが分かった。でも、ラリージャパンの3本目のステージを走り切らずにサービスパークに戻ってくることになったのだから、理想的な状況ではないね。
──それまではマシンは問題なかったのですか? グレゴワールと同じようにアンダーステアに悩まされていたのでしょうか?
確かに同じように苦戦していた。今年のターマックでは、それが大きな問題になっていたし、自分自身も苦戦している。エアロやすべてをを含めて、もっとうまくいくはずなのに、予期できない効果が出ている。例えば、(今朝クラッシュしたのと)同じコーナーを、昨年はシュコダで間違いなく全開で走ることができていた。もっと高速で進入できたはずだ。ダウンフォースと、高速走行時のこのマシンのパフォーマンスを考えれば、慣れさえすればうまくいくはずだったのに、今回は明らかにそうではなかった。
チーム全体にとって本当に残念なことだ。ダメージのために再スタートはできない。次戦のサウジアラビアのためにマシンを準備しなくてはならないが、マシンを英国に戻してシャシーを修理する必要があるかもしれない。大変な作業だ。もちろんほかの選択肢もあるが、Mスポーツがどのような決断をするかを待つよ」

──右の眉毛に出血した跡がありますが、どうしたのですか?
まだ出血しているかな? だったら、あまり表情を崩すのは止めておいた方がいいかもしれないね(笑)! ステージの前にガードレールの下で作業していて、立ち上がった時に、標識にぶつかったんだ。クラッシュではなくて、今朝の最初のステージ前のことだ。始まる10分前に大出血してしまって、我慢していたんだけど、絆創膏を貼って止血した。ステージ中に目に入ったら大変なことになるところだったが、なんとか大丈夫だった。今日は大変な一日だったんだよ!
──週末の残りはどのように過ごしますか?
グレッグのマシンの状況から学んで、ターマックでの状況を見てみる。僕らとしては、できることはあまりない。ドライブできないのであれば、rally.tvを見てステージの状況や何が起こるかを見ることしかできない。
──サウジアラビアには行く予定なのですよね?
もちろん、そういう前提で話を進めている。チームと話してみる。ポジティブであり続けたいと思っている。
(Keiko Ito)