11月7日から本格的な競技走行が始まった、WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)。SS3ではMスポーツ・フォードのジ…
11月7日から本格的な競技走行が始まった、WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)。SS3ではMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1)がクラッシュという大きな波乱が起きたが、それ以外にも様々なドラマが発生している。
ナショナル部門にダイハツ・コペンでJR2クラスに参戦している相原泰祐は、前日に燃料漏れの指摘を受け、その対応でこの日朝のサービスアウトが遅れ、いきなり5分のペナルティが科されてしまった。今年からFIAの指定燃料が変わり、それにともない給油方式も変更された。今年から主催者側で手配した指定のエリアで加圧式のポンプを使用して給油を受けるが、燃料の安全タンクのバルブが燃料注入時に漏れるトラブルが車種を問わずに発生しているのだという。これに当たってしまったため、バルブの変更を行う作業で、サービスアウトが遅れたとのことだ。
さらに相原車は、昼のサービスに入るTC前でエンジンが始動しなくなるトラブルが発生。燃費が厳しいために、サービスまでのホールディングタイムの間、節約しようと一度エンジンを止めた後、再始動しなくなってしまったという。サービスインのTCからナショナル部門のサービスベイまでは相当の距離があるが、相原のマシンはTCを通過した後、チームスタッフがマシンを押してサービスまで運んだ。
一方、フォード・フィエスタ・ラリー3でWRC3部門に参戦しているジョルジオ・バシラキスは、この日最初のSS2でブレーキにオーバーヒートの兆候が表れ、フィニッシュまで1kmの地点で出火、デイリタイアとなってしまったが、「明日は問題なく走れるよ!」と笑顔を見せてくれている。

