左翼手のキケと交錯しながら好捕した中堅手のパヘス(C)Getty Images ドジャースのアンディ・パヘスが現地時間1…

左翼手のキケと交錯しながら好捕した中堅手のパヘス(C)Getty Images

 ドジャースのアンディ・パヘスが現地時間11月6日までに、ワールドシリーズ第7戦で見せた自身のスーパーキャッチを振り返った。ド軍の関連メディア『The Dodgers Bleed Los Podcast Network』が公式YouTubeチャンネルで、パヘスのインタビューを公開した。

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 ポストシーズン打率0割台と苦しんでいたパヘスは、今季ラストゲームの同点の9回、一死満塁から守備固めで中堅に入った。サヨナラ負けの大ピンチ。デーブ・ロバーツ監督から指示を受けた際は「準備はできている」と即座に返答し、すぐにグラブを手にして、守備位置に走り出した。

 そして二死後。ブルージェイズのアーニー・クレメントが山本由伸のカーブをとらえると、打球は左中間に高々と舞い上がった。左翼手の“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデスは懸命に背走。そのキケと衝突しながら、ジャンピングキャッチしてみせたのがパヘスだった。 

「あの瞬間、プレーの最中にどんなことを考えていましたか?」。インタビュアーからの質問に対して、パヘスは「自分が守備固めで出された理由は分かっていました。だから打球が飛んだ瞬間、どんな形でも捕らなきゃと思ったんです」と振り返った。

 無我夢中だった。「どれだけ走ったかなんて、正直覚えていません。ただ捕ることしか頭になくて…実際に捕ったときは『これでこの回を終わらせられる』と。それが必要な場面だったので、とにかくホッとしました」と安堵の笑みをこぼした。

 パヘスにとっては、メジャー昇格2年目で2度目の世界一だ。「もちろんすごくうれしいです。このチーム、この仲間の一員として歴史的な瞬間に立ち会えたことを誇りに思います。長い間繰り返されていなかったことを成し遂げられました」と胸を張った。

 24歳はさらなる高みを目指す。「神様の導きがあれば、これからもっと勝てるチャンスがあると思っています」。世界一の余韻には浸り終え、すでに次のシーズンを見据えている様子だった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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