世界各国の公道を舞台に年間王者を争う国際自動車連盟(FIA)の世界ラリー選手権が6日、愛知県豊田市で開幕した。名鉄豊田…

 世界各国の公道を舞台に年間王者を争う国際自動車連盟(FIA)の世界ラリー選手権が6日、愛知県豊田市で開幕した。名鉄豊田市駅前には出場車が集結し、オープニングセレモニーが開かれた。大会は愛知県と岐阜県の計11カ所を会場に9日まで開かれ、4日間で約5万2千人が訪れる見込み。

 世界ラリー選手権の2025年シーズンは1月のモナコを皮切りに11月末のサウジアラビアまで欧州やアフリカ、南米などを舞台に14戦あり、日本での「フォーラムエイト・ラリージャパン2025」はその13戦目にあたる。

 会場は愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市に設けられる11カ所20コースで、トップクラスの車の性能やドライバーを擁するトヨタや韓国のヒョンデ、米国のフォードをはじめ36台が競技にエントリーした。

 この地域での開催は今回で連続4回目。今年は新たに豊田スタジアム(豊田市)に近い矢作川の堤防道路もコースに入れ、市街地の一部をアクセルを全開にして走行する車を見られるのが目玉だ。

 昨年の大会では、恵那市のコースに一般車両が進入するトラブルがあり、その区間の競技が中止される事態となった。対策として事務局は、進入の危険性がある場所への障害物の設置やスタッフの訓練強化をして臨んでいるという。

 コースによっては観戦チケットがわずかに残っているところもあるという。詳細は公式ホームページ(https://rally-japan.jp)で。(前島慶太郎)