芝の重賞らしく、アルゼンチン共和国杯ではノーザンファームの生産馬が大活躍している。近10年に限ると【7-4-3-43…
芝の重賞らしく、アルゼンチン共和国杯ではノーザンファームの生産馬が大活躍している。近10年に限ると【7-4-3-43】の勝率12%、複勝率25%。出走頭数が多いことは確かだが、馬券圏内の約半分を占めているのだから、圧倒的な存在感といえる。
そしてさらに詳しく見ていくと、面白い傾向が見えてきた。それはノーザンファーム生産の勝ち馬7頭は、いずれも父が非ディープインパクト系ということだ。数字を挙げると、非ディープインパクト系が【7-4-3-25】なのに対し、ディープインパクト系は【0-0-0-18】だから、両者の差は極端。同じく東京芝2500mの目黒記念ではノーザンファーム生産のディープインパクト系が何度も馬券に絡んでいるので、実に不思議な傾向といえる。
何はともあれ、今年もノーザンファームの生産馬には要注目となる。非ディープインパクト系のエース格はローシャムパーク(牡6、美浦・田中博康厩舎)だ。昨年のBCターフの2着馬。その後はGIを3戦して7着、6着、15着と結果を残せていないが、ハンデ戦のGIIなら主役級の評価が必要だろう。もう1頭、サスツルギ(セ5、美浦・千葉直人厩舎)は目下4戦連続で2桁着順だが、アルゼンチン共和国杯で好成績のハーツクライ産駒。穴党なら押さえておきたい。一方、ディープインパクト系では札幌日経賞覇者のスティンガーグラス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)が人気を集めるだろう。ただ、どちらかといえば小回り向きのイメージ。何よりデータ派なら思い切って軽視することをオススメしたい。