来年開催のアジア・アジアパラ競技大会に向けて改修工事をしていたパロマ瑞穂ラグビー場(名古屋市瑞穂区)がリニューアルされ…
来年開催のアジア・アジアパラ競技大会に向けて改修工事をしていたパロマ瑞穂ラグビー場(名古屋市瑞穂区)がリニューアルされ、所有する市などが5日、報道陣に公開した。
瑞穂公園ラグビー場として1990年の開場後初めての全面改修で、昨年5月からの工事費は約43億7千万円。アジア大会では7人制ラグビーとサッカーの会場となる。
観客席は従来のベンチシートや芝生席から、背もたれ付きの個席や立ち見席に変更された。総席数は約1万400席になり、収容人数は従来の1万5千人から減少した。車いす席が7席から74席に増え、バリアフリートイレが1カ所増設され5カ所となった。
また、フィールドの天然芝が張り替えられ、競技用照明はLED化した。大型映像装置もフルハイビジョンに更新された。
この日はラグビー・リーグワンの選手らも視察した。愛知県出身でトヨタヴェルブリッツの彦坂圭克選手(34)は「すごく観客席が変わって、ファンの皆さんに楽しんでもらえるスタジアムになった」。豊田自動織機シャトルズ愛知の中野豪選手(28)は「観客席との一体感がある。ロッカー室もきれいになって、いい環境でプレーできることに感謝したい」と話した。
今月15日に予定されている全国高校ラグビー大会の県予選決勝で使用が始まる。29日には市など主催のラグビーフェスタがあり、リーグワンのプレシーズンマッチや小学生の親子を対象としたラグビー教室が行われる。(辻健治)