【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【アーチ】 現役時…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【アーチ】

 現役時代にアメリカで走り、スーパーダービー(G1・ダ10ハロン)とファイエットS(G3・ダ9.5ハロン)を勝ちました。後者ではキーンランド競馬場のトラックレコード(1分53秒87)を樹立しています。

 種牡馬となると大成功。米最優秀古牡馬に選出されたブレイム(BCクラシック)をはじめ、レザーク(ゴールデンジュビリーS、ジュライC)、パインアイランド(アラバマS、ガゼルS)、プリンスアーチ(ガルフストリームパークBCH)など多くの一流馬を出しています。

 シンボリクリスエスと同じロベルト系のクリスエス産駒。母オーロラはヤマニンパラダイス(JRA賞最優秀3歳牝馬)の全姉で、名種牡馬グリーンデザートの4分の3同血にあたり、名繁殖牝馬ドナブリーニ(ドナウブルーとジェンティルドンナの母)の父ベルトリーニと100%同血(父が同じで母同士が全きょうだい)です。

 2代母アルセアは本邦輸入種牡馬トワイニングの半姉で、牝馬ながらアーカンソーダービー(米G1・ダ9ハロン)を7馬身差でレコード勝ちし、ケンタッキーダービーでは1番人気に推されたほどの馬でした。名門コートリーディー牝系は素晴らしい活力を伝えています。

 アーチは超良血だけに今後ますますその重要性が増していくでしょう。本邦輸入種牡馬ナダルの2代父で、アメリカの名種牡馬アンクルモーの母の父です。スピードもスタミナもあり、大レース向きの底力も十分です。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「1番人気で信用できる種牡馬は?」

 2015年以降、平地競走で1番人気に推された馬の成績を調べると、平均連対率は51.6%。これよりも大きい数字を残している種牡馬は信頼性が高いといえます。

 産駒が1番人気で100走以上した種牡馬に絞って連対率を出してみると、ベスト5は以下のとおり。

 1位 レイデオロ         64.0%
 2位 デクラレーションオブウォー 60.2%
 3位 カジノドライヴ       59.0%
 4位 ダンカーク         58.6%
 5位 ダノンレジェンド      58.3%

 レイデオロ産駒の実績が抜けています。では、どんな条件で最も信頼性が高いかというと、「芝2200m以上」です。この条件の1番人気時は17回走って[12-4-0-1]という成績。勝率70.6%、連対率94.1%という驚異的な数字です。