11月3日、船橋競馬場で行われた交流G1・JBCスプリント(ダ1000m)は、大井所属のファーンヒルが鮮やかな逃げ切り…

 11月3日、船橋競馬場で行われた交流G1・JBCスプリント(ダ1000m)は、大井所属のファーンヒルが鮮やかな逃げ切りを決めた。2着には初ダート挑戦のママコチャが勢いよく迫ったものの惜しくも並びかけるまでには至らなかった。

JBCスプリント、勝利ジョッキーコメント
1着 ファーンヒル
笹川翼騎手
「無事にこの馬にJpn1のタイトルを取らせることができて非常に嬉しく思っています。これも厩舎の皆さんのおかげだと思っていますので、本当に感謝してもしきれません。(馬の状態は)抜群でした。いろいろレース前は考えていたのですが、乗ったら迷わず自信を持って、この馬を信じて乗るだけだと確信するくらい良い出来でした。(作戦は)出てから決めようと思っていたのですが、スタートも決まりましたし自信あったので、これでだめならしょうがないという気持ちで乗せていただきました。(ゴールした瞬間は)嬉しいのとホッとしたのとどちらもですが、やはりJBCという地方競馬の祭典で、地方競馬所属の馬が勝てたことはすごく大事なことですし、その鞍上に僕がいたのは幸せなことだと思いました。きょうは応援ありがとうございました。皆様の応援が力になって、1番取ることができました。また頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

11月3日、船橋10Rで行われたJBCスプリント(3歳上オープン・Jpn1・ダ1000m・1着賞金=8000万円)は、笹川翼騎乗の5番人気、ファーンヒル(牡6・大井・荒山勝徳)が快勝した。1馬身差の2着に1番人気のママコチャ(牝6・栗東・池江泰寿)、3着に3番人気のサンライズアムール(牡6・栗東・小林真也)が入った。勝ちタイムは0:58.8(稍重)。

 2番人気で池添謙一騎乗、ドンフランキー(牡6・栗東・斉藤崇史)は、10着敗退。

JRAから移籍後3連勝で交流G1制覇


JBCスプリント・ファーンヒルと笹川翼騎手 (C)Hiroki Homma

 笹川翼騎乗の5番人気、ファーンヒルが鮮やかな逃げ切りを決めてJRA勢を撃破し、交流G1初制覇を飾った。同馬は2021年にJRAでデビュー、オープンまで上がったがその後は勝ち星がなく、今年の7月には地方へ移籍して重賞連勝と、能力の衰えを感じさせない走りを見せていた。ダート1000mでの適性も高く、このレースでも軽快なスピードで主導権を握ると、強豪を完封。素晴らしいスピードを見せつけた。

ファーンヒル 28戦7勝
(牡6・大井・荒山勝徳)
父:キンシャサノキセキ
母:ラブディラン
母父:ディラントーマス
馬主:カナヤマホールディングス
生産者:谷岡牧場

【全着順】
1着 ファーンヒル 笹川翼
2着 ママコチャ 川田将雅
3着 サンライズアムール 松山弘平
4着 チカッパ 武豊
5着 クロジシジョー 戸崎圭太
6着 カジノフォンテン 張田昂
7着 コパノパサディナ 横山武史
8着 ザイデルバスト 本橋孝太
9着 マックス 御神本訓史
10着 ドンフランキー 池添謙一
11着 ギャルダル 本田正重
12着 エンテレケイア 吉原寛人
13着 シアージスト 矢野貴之
14着 テイエムスパーダ 松若風馬