(3日、秋季近畿地区高校野球大会決勝 神戸国際大付7―6智弁学園) 神戸国際大付が苦しい試合をものにした。橋本大智投手…
(3日、秋季近畿地区高校野球大会決勝 神戸国際大付7―6智弁学園)
神戸国際大付が苦しい試合をものにした。橋本大智投手(2年)の投打での活躍が大きかった。
序盤から試合は動いた。一回に2点を先取された直後に逆転し、一時は4点リードしたが、三回に追いつかれた。
秋の県大会から今大会準決勝までの8試合で、先取点を許したのは1試合のみ。劣勢の経験は少なかった。
ただ、橋本投手は落ち着いていた。二回からブルペンで準備し、ルーティンの腕立て伏せで肩甲骨をほぐしながらこう思った。「次は自分の番。一発かましてやろう」
前日から準備はできていた。他の投手が活躍する中、監督やコーチ、選手から「次はお前の番だ」と言われてきたからだ。
六回1死二塁から登板すると「(ストライク)ゾーンに投げ込む」と、腕を振った。130キロ後半の直球とスライダーで抑え込み、ピンチを乗り切った。
今夏も登板機会があったが、打たれたくないと制球が乱れた。監督から「ストライクを投げても打たれない」と言われ、マウンドでの気持ちの変化が好投につながった。
攻撃でも八回2死一塁で打席へ。3球目の直球を思い切り振ると、左翼手の頭を越えて決勝二塁打となった。「本当に気持ちよかった」
今大会は、試合ごとに投手のヒーローが現れた。1回戦は秋田依吹投手(2年)が七回途中まで1失点の好投。準々決勝では宮田卓亜投手(2年)が無安打無得点試合を達成し、準決勝は1年ぶりに公式戦で先発した豊岡速伍投手(2年)が大阪桐蔭を6回1失点に抑えた。
そして決勝は橋本投手が無失点で好救援。投手陣は競争を経て成長している。橋本投手は「他の投手に負けたくない気持ちがある。互いに高め合いながら、神宮でも自分のピッチングをしたい」と意気込んだ。(原晟也)