2日、ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズに5対4で勝利した。第7戦までもつれる激闘の末、ワールドシリーズ…

2日、ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズに5対4で勝利した。第7戦までもつれる激闘の末、ワールドシリーズ連覇を成し遂げた。

 今大会圧巻のパフォーマンスを見せたのが山本 由伸(都城)だった。第2戦で完投勝利を挙げると、負けたら終わりの第6戦では6回1失点の好投。連投となった第7戦には9回途中からマウンドに上がり、2回2/3を無失点に抑えてシリーズ3勝目を手にした。大車輪の活躍でシリーズMVPにも選出。日本人選手では2009年のヤンキース・松井 秀喜氏以来となる快挙となった。

 世界も認める投手となった山本。その原点には高校時代の成長がある。入学当初は投手と内野手を兼任していたものの、秋からチーム事情で投手に専念。当時から140キロ前後の速球を投げていたが、さらなる成長のきっかけとなった出来事を過去の取材で明かしている。

「1年秋の大会で横山 楓さん(宮崎学園ー国学院大ーセガサミー)が投げていて、その後が自分の試合の日がありました。そこでプロのスカウトが残って見ていた時に、『体が細すぎる』と言っていたことを監督から教えてもらいました。そこからたくさん食べて体を大きくしたことで球が速くなりました」

 入学時は63キロだったが、夏のハードな練習で58キロまで落ちていた。太りたくても太れない理由には、当時の練習内容が影響していたという。

「30分、20分、15分、10分、7分の分間走を毎日やっていました。ほぼダイエットですよね…。ただ、50m走や、ショートダッシュ、メディシンを使った下半身のトレーニングで体も大きくなりました」

 最終的には78キロまで増量に成功。肉体改造が功を奏し、高校時点で最速も151キロまで到達し、一躍プロ注目の存在となったのだ。

 こうした背景もあり、16年にオリックス4位でプロ入りの夢を叶えた。そこから約10年、世界一連覇の原動力となった山本の活躍は、全国の高校球児にとって手本のような存在だろう。

(※取材は2022年)