(2日、全日本大学駅伝) 初出場の志学館大で1区を任された中村晃斗(3年)が区間賞を獲得し、全国レベルの力を証明した。…

 (2日、全日本大学駅伝)

 初出場の志学館大で1区を任された中村晃斗(3年)が区間賞を獲得し、全国レベルの力を証明した。

 出だしは比較的ゆっくりしたペース。「遅かったら前に出る」というプラン通り、1キロ付近から前に出た。終盤は他校と競り合いながら、下り坂を利用して一気に前へ。トップを守り、2区にたすきを渡した。

 約3週間前の出雲駅伝で走った1区では、脇腹を痛めて失速し、13位に。「他の遅いペースに合わせるとそうなることが多い」という〝痛い〟経験を生かした。

 もともと、ロードよりトラックでのスピード勝負で力を出すタイプ。「将来は五輪の5000メートルで日本代表をめざす」と熱く語った。

■青学大・黒田が区間新

 青学大はエースの黒田朝日が、各校の主力が集まる7区で区間新記録を樹立した。第54回大会で駒大の田沢が出した記録を7秒上回り、「目安にしていたタイム。コンディションにも恵まれた」と喜んだ。原晋監督は「エースがエースの走りをしてくれた」とたたえた一方、黒田につなぐ時のチームの順位(5位)に課題があると指摘。「まだ決して力はない」と引き締めた。