<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:桜美林5―1日野>◇1日◇準々決勝◇スリーボンドスタジアム八王子 桜美林のエー…
<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:桜美林5―1日野>◇1日◇準々決勝◇スリーボンドスタジアム八王子
桜美林のエース、身長193センチの古川 大輝(2年)は、1試合ごとに存在感を増している。桜美林は準々決勝で4試合目になるが、4試合すべてに古川が先発している。桜美林の津野 裕幸監督は、「今日は4試合で一番良かったです」と語る。それは1試合ごとに成長し、ベストを更新している姿でもある。
準々決勝に勝てば、準決勝は神宮球場で行われる。「神宮のかかった試合。絶対に勝つと、気合が入りました」と古川は言う。
1回表に古川は安打1本を打たれたものの、無失点に抑える。
1回裏桜美林は二死になったが、「鴨志田が出れば、試合が動く」と津野監督が期待する3番・鴨志田 塁内野手(2年)が四球で出塁すると、ボークで二塁に進み、4番・中村碧の内野安打で還り1点を先制すると、さらに敵失や安打が続き初回に一挙4点を入れる。
その後は日野の先発・本宮 輝真(2年)が立ち直り無失点に抑える。それでも、古川の投球が快調で、不安定さが全くない。落差のある緩いカーブが効果的で、130キロ台のストレートに、数字以上の威力を与えている。ボールが先行して3ボールになったこともあったが、しっかり打ち取る。「変化球が低めに集まっていました。ノースリーになっても、慌てなかったです」と古川は言う。この夏の西東京大会は四球を連発してすぐに交代となったが、そうした夏の姿とは、完全に別人のようになっている。
日野は7回表二死二塁から5番・高橋 マサト内野手(2年)の左前安打で1点を返したが、反撃もここまで。8回裏桜美林は2番・蒔田 涼晟内野手(2年)の三塁打などでダメ押しの1点を追加する。
古川は疲れをみせない。9回はむしろギアを上げて、日野の4番・西村 遼人を三振に仕留め、試合を締めくくった。9回を投げ切り投球数は128。被安打4、奪三振9。自責点1はあるものの、何といっても無四球というのは大きい。
桜美林は準決勝で関東第一と対戦する。関東第一の米澤貴光監督と桜美林の津野監督は、ともにシダックスで一緒にプレーしたことがあり、互いを知っており、練習試合もよく行っている。秋季都大会の組み合わせが決まる前日の10月5日にも練習試合をしたばかりという。その時は8-3くらいのスコアで関東第一が勝ったそうだ。もっともこの試合では、両チームともエースは登板していない。「自分の持ち味をいかしたいです」と古川は準決勝に向けての抱負を語る。関東第一打線にどう立ち向かうか。一戦一戦成長している古川の投球が注目される。