『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(8)クインシーズ刈谷 北川美桜 後編(前編:北川美桜を育てた、周囲の…
『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(8)
クインシーズ刈谷 北川美桜 後編
(前編:北川美桜を育てた、周囲の人間とのやりとり 先に日本代表入りした秋本美空からは「待ってる」>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
(c)古舘春一/集英社
選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
牛島若利(白鳥沢学園高校)
【アウトサイドヒッター】
木兎光太郎(梟谷学園高校)、田中龍之介(烏野高校)
【ミドルブロッカー】
月島蛍(烏野高校)、黒尾鉄朗(音駒高校)
【セッター】
赤葦京治(梟谷学園高校)
【リベロ】
西谷夕(烏野高校)
「ワカトシ(牛島)は『絶対、俺にもってこい』って揺るがないところがいいですね。自分を一番信じている姿がカッコいい。私も高校まではエースでやっていたから『いいな』って思います。
木兎さんは波があって赤葦に支えられているんですけど、乗っている時は誰にも止められない。超インナーとか、めっちゃカッコいいです。田中は『ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか』というセリフも好きです。自分も図抜けた才能があるわけじゃないし、だからこそ『止まっちゃいけない』って思うので。
ミドルで月島を選んだのは、自分と正反対だから。日向(翔陽)と月島だったら、自分は日向。ワーって猪突猛進でいっちゃう。でも、月島の考え方に憧れるというか......。リードブロックのしつこさもそうですけど、考えて冷静にバレーができるようになりたいですね。
チームをまとめてくれる選手が必要なので、監督目線で選ぶと、もうひとりのミドルは黒尾。チャラそうに見えて周りが見えています。自分の好みで選ぶと日向なんですけどね(笑)。
木兎さんがいるんで、セッターの赤葦は欠かせません。木兎さんを冷静にコントロールしてくれそう。才能よりも努力タイプなのもいいです。リベロは西谷。冷静なキャラが多くなったんで、後ろから熱く盛り上げてほしい!」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「稲荷崎高校の北(信介)さんの、『いつも以上の力を発揮しようとするから緊張するんやろ』という言葉は、『本当にそうだな』って。試合はやってきたことを出すだけで、それ以上のことをやろうとするから緊張する。
『ハイキュー‼』は何度も読んで、アニメも見ていますが、『いいな』って気づいたのは最近なんですよ。デビュー戦で緊張しなかったのは、北さんの言葉が頭のなかにあったからかも! そこから"北さん信者"です(笑)」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs白鳥沢学園高校
「月島のバレーにハマる瞬間は最高ですね。一番好きなキャラが月島なので。夏合宿で無気力だった月島を、黒尾と木兎さんがちょっとずつ変えて、『バレーにハマる瞬間』が生まれた。あのガッツポーズが全部を表しているし、大好きです。
ミドルにとって、ブロックは本当に特別。SVリーグでも試合で初めて取ったブロックポイントはうれしかったです。自分の気分も乗るし、周りも喜んでくれますからね」
【プロフィール】
北川美桜(きたがわ・みお)
所属:クインシーズ刈谷
2006年4月19日生まれ、愛知県出身。177㎝・ミドルブロッカー。父は松下電器(現大阪ブルテオン)、豊田合成トレフェルサ(現ウルフドッグス名古屋)でプレーした北川祐介。父の影響で小学校2年の時にバレーを始め、中学では全国都道府県対抗中学大会で準優勝。松山東雲高校では春高バレーに2度出場し、アジアU18選手権、U19世界選手権に出場。U21世界選手権では準優勝を経験。2025年にクインシーズ刈谷に入団した。