第157回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は1日、宮崎市のSOKKENスタジアムで…
第157回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は1日、宮崎市のSOKKENスタジアムで決勝があり、九州国際大付(福岡1位)が長崎日大(長崎1位)を3―2で破り、8季ぶり4回目の優勝を飾った。2022年以来4回目となる来春の選抜大会出場は濃厚。14日開幕の明治神宮大会に九州地区代表として出場する。(波多野大介)
■最後の打撃で本当の「笑顔」
(1日、九州地区高校野球大会決勝 九州国際大付3―2長崎日大)
苦しみ抜いた主将の一打がチームを救った。
1点を追う九回1死二塁、九州国際大付の4番打者・城野慶太捕手(2年)に打席が回った。
今大会はまだ無安打。楠城祐介監督から伝令が送られる。「この時のために苦しんできたんだ。おまえに任せた」
気持ちは固まった。「打ちたい、ではなく、自分のスイングをする」。3球目の直球をはじき返すと、快音を響かせた打球は右翼へ。16打席目の初安打が同点適時打となった。その後、三塁へ進み、犠飛で決勝点のホームも踏んだ。
「心にたまっていたものを全部すっきり出せた」。優勝を決めた試合後、ホッとした表情を見せた。前日の練習で、バットが下から出ていたのを上からたたくよう修正し、臨んだ試合。打てなくても主将としてチームの雰囲気を考え、作り笑顔を貫いた。最後の打撃で本当の笑顔を見せた。
強力打線のチームが七回まで1安打無得点の劣勢だったが、守備面ではいつも通り、安定した守りでチームを支えた。強肩で二盗を許さず、「ワンバウンドでもいいから安心して投げてこい」と投手陣をリードして、逆転勝利を呼び込んだ。
「九州大会でチーム全体が成長できた。明治神宮大会も自分たちのプレーをして制覇したい」(波多野大介)