申告敬遠で一塁へと赴く大谷(C)Getty Images 大谷翔平(ドジャース)に対する申告敬遠から決勝打は生まれた。 …

申告敬遠で一塁へと赴く大谷(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)に対する申告敬遠から決勝打は生まれた。
現地時間10月31日に行われたワールドシリーズ第6戦で、王手をかけられていたドジャースはブルージェイズに3-1で快勝。2シーズン連続での世界一に望みを繋いだ。
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緊張感の漂う攻防の中で、試合の流れを変えたのは、ひとつの判断だった。両軍がスコアレスで迎えた3回二死2塁で大谷が2打席目を迎えた場面で、ブルージェイズは申告敬遠を決断。強打を誇る偉才との勝負を避けたのだ。
ただ、結果的にこれが裏目に出る。二死1、2塁で続くウィル・スミスが左翼線へ適時二塁打を放って先取点を奪った。さらにムーキー・ベッツも2点適時打で続き、ドジャースが一挙に3点をもぎ取った。
もっとも、ブルージェイズベンチにとっては“必然的な判断”ではあった。というのも、大谷が2本塁打を含む4打席連続長打を放った第3戦では5打席目以降は5四球(4敬遠)と徹底的に勝負を避けて「打たせない」という対策を講じていた。
結果論とはいえ、二死であった状況を考えれば、同回の打席まで15打席連続無安打だった大谷とエース右腕ケビン・ガウスマンの真っ向勝負を選択しても良かったかもしれない。
蓄積疲労もあって絶好調とは言い難い大谷といかに勝負するべきか。徹底した敬遠策にうんざりした様子の米記者からは異論も投じられている。米メディア『Sportico』のバリー・ブルーム記者は「MLB最高峰の試合を観戦するために大金を支払っている人たちは、あんなものなんか見たくはないんだ。誰もが地球上最高の選手と呼ばれる男がバットを振るのを見るために大枚を叩いているのであって、何もせずに一塁に歩くのを見るためではない」と訴えている。
「とくに申告敬遠は有用性を失っている」
2017年から導入されている申告敬遠への異論を展開するブルーム記者は、「他のスポーツでは、監督が最高の相手選手からボールを奪ったり、手から突き出したりすることは許されない」と指摘。「だが、野球では、オオタニであれ、ヤンキースで今季ア・リーグ記録となる36の敬遠を受けたアーロン・ジャッジであれ、最高の選手の手からバットを取り上げることができる。そんな光景は観客が望むものではないし、とても公平とは言えない」とし、こう結んでいる。
「2002年のワールドシリーズにおいて、マイク・ソーシア監督が率いるエンゼルスは、ジャイアンツの主砲バリー・ボンズに対して7度の故意四球を与えた。そしてチームは世界一に輝いている。ソーシア監督は、一、二塁にランナーがいる状況でもボンズに四球を与えたのは、『ただ試合に勝つためだ』と語った。それはシュナイダー(ブルージェイズ監督)も同様だ。だが、私はそんな選択は当時も嫌だったし、今でも大嫌いだ。最高の打者と勝負をし、打つ姿が見たいんだ」
ファン心理を代弁したブルーム記者。ただ、どれだけ逆風に苛まれようとも、ブルージェイズベンチが大谷に対する考えを改めはしないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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