第57回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)に、東海地区から4大会ぶり5回目の岐…
第57回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)に、東海地区から4大会ぶり5回目の岐阜協立大学(岐阜県大垣市)と、2大会ぶり17回目の名古屋大学(名古屋市千種区)が出場する。号砲は2日朝だ。
名古屋市熱田区の熱田神宮をスタートし、三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間、計106.8キロで競われる。出雲駅伝や箱根駅伝とともに学生3大駅伝とされる。
岐阜協立大駅伝部の選手らは本番に向けてコースの下見や試走などを済ませ、準備を整えている。創部の2013年からチームを率いる揖斐祐治監督は「過去最高の成績だった16年大会の18位以上と、来年の東海地区の出場枠の増枠が目標です」と話す。
力を入れたのがけが対策だ。練習後にひざから下を冷やすことを徹底した。長野県で夏合宿をした際にも大量の氷が必要で、揖斐監督が毎日、往復3時間をかけて県外から氷を運んだという。
その成果もあってけが人はなく、ベストな状態で大会に臨めるという。長瀬大起主将(4年)は「来年以降につなげられるように、しっかりと走って結果を出したい」と意気込む。
名古屋大はメンバーに理系の学生が多く、主力に大学院生が名を連ねるのも特色だ。
エースの河崎憲祐選手(修士2年)は研究のために東京で暮らし、名古屋と行き来しながら走り込んできた。今回はアンカーの8区を走る。1区の吉原諒選手(修士1年)はX線天文学が専門。今年の地区選考会の直後に米航空宇宙局(NASA)で実験に取り組んだ。「陸上も研究も全部やりたい。それぞれを最大化できるにはどうすればいいか戦略的に調整をしている」
林育生監督は「総合力は高い。ミス無く走れば16位は見えてくる」と話した。(連勝一郎、辻健治)