◇国内男子◇フォーティネット プレーヤーズカップ 2日目(31日)◇成田ヒルズCC(千葉)◇7137yd(パー71)◇雨…

◇国内男子◇フォーティネット プレーヤーズカップ 2日目(31日)◇成田ヒルズCC(千葉)◇7137yd(パー71)◇雨(観衆732人)
2週前の「日本オープン」を55位で終えた大岩龍一は、帰路につく途中で慌てて高速道路のサービスエリアに立ち寄ってテレビ画面にかじりついた。
首位の清水大成がスコアを落とし、7打差でスタートした片岡尚之に優勝の可能性が浮上。すでにホールアウトし、マスター室前で談笑している様子がテレビに映ってきた親友に電話をかけた。「大成がいま17番でダボを打つかもしれない。このボギーパットを外したら、プレーオフになるよ」。テレビ画面で電話に聞き入る片岡の様子を見ながら、早口で状況を説明したそうだ。
祈るような思いで原敏之とのプレーオフを制するところまで見届け、胸が熱くなった。話はこれで終わらない。週が明けて催された祝勝会の席で、大岩は片岡が勝利した瞬間も流さなかった涙を、ボロボロとこぼしたという。ともに師事する谷将貴コーチが作ってきてくれたお手製の優勝ムービーを見て感動をこらえきれず、「初めてあんなに人前で泣きました。たぶん、みんなドン引きしてたと思いますけど…」と笑う。

初優勝から4年5カ月の間に度重なる惜敗を味わってきた片岡の無念は、何度も迫りながら初優勝が遠い自身にも重なるようで痛いほどわかる。「僕も惜しい試合を逃し続けてきた男なんで。一番の友が、一番大事な試合で2勝目を挙げてくれたのは、僕にもすごく励みになる」。最初は冗談めかしていた言葉は一気に熱を帯びる。2度の2位もある今シーズンだが、3月は首都高速道路で追突被害に遭い、夏場には逆流性食道炎で人生初の胃カメラを経験。さらにひざを痛め、直近5試合で3度の棄権もあった。体調面で悩まされることも多かったからこそ、片岡のようにつらい時間を乗り越えた先に歓喜があると信じたい。

この日は午前7時30分のトップスタートからボギーなしの6アンダー「65」をマーク。学生時代から何度もプレーしてきた地元千葉のコースで首位と3打差の通算7アンダー4位に浮上して週末を迎える。キャディを務めるのはファーストQTで敗退した弟の慶尚。「『稼がせてください』って。弟は必死でしょうね。いろいろ(頑張る理由が)乗っかってきてます」と笑いながら、意欲十分で臨む。(千葉県栄町/亀山泰宏)