名牝アーモンドアイが打ち立てた記録は数多い。その中で今から5年前、20年の天皇賞(秋)に関するものといえば、日本馬で…
名牝アーモンドアイが打ち立てた記録は数多い。その中で今から5年前、20年の天皇賞(秋)に関するものといえば、日本馬で歴代単独トップとなるGI・8勝目を挙げたことだろう。シンボリルドルフやディープインパクトといった錚々たる名馬の記録を超えた一戦を振り返る。
当時のアーモンドアイは5歳秋、現役ラストシーズンを迎えていた。それまで3歳時に牝馬三冠とジャパンC、4歳時にドバイターフと天皇賞(秋)を制覇。そして5歳春にヴィクトリアマイルを勝ち、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラックに並ぶ、芝GI・7勝に達していた。新記録達成が期待された前走の安田記念は惜しくも2着。その後は休養に出て、秋初戦となる天皇賞(秋)にぶっつけで挑んでいた。
単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推された一戦、アーモンドアイはいつもより前寄りの好位で運んだ。前半1000mが60秒5というスローペースになったので、結果的に最高の位置取りだったといえるだろう。直線に向いてもルメール騎手は追い出しを我慢。残り300mでようやく動かされると瞬時に加速して先頭に立つ。後方からフィエールマンとクロノジェネシスが迫ってきたものの、難なく凌いでゴール。着差は半馬身でも、全くの完勝で芝GI・8勝の大記録を樹立したのだった。
アーモンドアイは続くジャパンCで有終の美を飾り、GI勝利数を「9」に伸ばした。母としても初仔で3歳のアロンズロッドが5戦2勝、そして2歳のプロメサアルムンドが1戦1勝と上々のスタートを決めている。いつの日か、母の記録を塗り替えるような産駒が出てくることを期待したい。