第157回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は28日、宮崎市内で準々決勝があり、神村…

 第157回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は28日、宮崎市内で準々決勝があり、神村学園(鹿児島1位)は今夏の甲子園で全国優勝した沖縄尚学(沖縄1位)を4―1で破って、4強入りを決めた。2024年春以来の選抜大会出場が有力となった。

 30日の準決勝は、九州国際大付(福岡1位)と対戦する。長崎日大(長崎1位)と熊本工(熊本1位)も準決勝進出を決めている。(波多野大介)

 相手は夏の全国王者、沖縄尚学。先発は甲子園の決勝で好投した新垣有絃(ゆいと)投手。しかし、神村学園のエース、龍頭汰樹(たいき)投手も譲らない。四回までは0―0の緊迫した投手戦が続いた。

 チャンスは五回に訪れた。2死二塁で3番・梶山侑孜(ゆうしん)選手。「龍頭が粘り強く投げている。何とか1点欲しい」。2人はともに福岡県久留米市の中学校出身だけに、助けたい思いはさらに強い。内角の真っすぐを詰まり気味ながら右前へ運んだ。七回の第4打席でも三遊間を抜く適時打で、新垣投手をマウンドから引きずりおろした。

 4強入りで来春の選抜出場が有力になったが、まだ確定ではない。「次の試合が一番大事」と準決勝へ気を引き締めた。(酒瀬川亮介)