駿太は今季、加入後最少の22試合出場にとどまった(C)産経新聞社 今年も新戦力を迎えると同時に、別れや一区切りを告げられ…

駿太は今季、加入後最少の22試合出場にとどまった(C)産経新聞社
今年も新戦力を迎えると同時に、別れや一区切りを告げられる、なんとも言えない時期がやってきた。
中日は先のドラフト会議で6人の支配下登録選手を指名。1位で青山学院大・中西聖輝、2位で東北福祉大・櫻井頼之介と、即戦力投手のダブル獲得に成功した。
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一方で、引退や戦力外通告でチームとの関係が一区切りになる選手も。10月27日には3人の選手が来季の構想外を告げられている。
内野手の津田啓史はプロ入り後わずか2年で戦力外に。ドラフト2位での入団と期待も大きく、今季1軍デビューを果たすも、出場わずか5試合。3打席いずれも三振に終わっている。2軍では本職の遊撃だけでなく、ユーティリティーの扱いになっていた。
右腕の土生翔太は独立リーグからのプロ入りで早くから戦力化を期待されたが、1軍ではルーキーイヤーの7試合登板のみ。今季は2軍での便利屋ポジションが主となっていた。昨オフに扁桃を手術した影響もあっただろうか。
捕手の山浅龍之介は高卒3年目のオフに戦力外に。強肩とリード面が評価され、1年目から1軍出場を続けたが、昨年の秋季練習中にフェンス激突し「脾臓損傷」の診断を受け入院。今季は1軍出場がかなわなかった。
3選手はいずれも球団から育成契約の打診を受けている模様。わずか2、3年で育成への切り替えというのはハードなところだが、彼らの判断を待ちたい。
さらに、28日には外野の名手・駿太にも戦力外通告がなされた。今季は加入後最少の22試合出場にとどまり、チームの若返りの割を食った形だ。
今回の戦力外通告で、中日の支配下登録状況は以下のようになった。
・2025シーズン登録選手:69名
L現役引退:3名(祖父江大輔、岡田俊哉、中田翔)
L戦力外:2名(佐藤龍世、駿太)
L育成移行(打診中含む):5名(梅津晃大、森博人、津田、土生、山浅)
・2025ドラフト指名選手:6名
→合計65名
例年の傾向だと、中日は春季キャンプ開始の段階で65人程度に絞っており、目安と同数となった。さらなる補強、そして人員整理はあるのか。
まず考えられるのは外国人選手について。シーズン終了時で投手4人、野手4人を抱えており、入れ替えやリリースは必至だ。現状では野手のジェイソン・ボスラー、オルランド・カリステ、クリスチャン・ロドリゲスが残留の方向。残りの選手は不透明だ。
あとは現役ドラフトでの選手入れ替えや、他球団の戦力外選手獲得、トレード敢行の可能性もある。いずれも日本シリーズが終わってから本格化するだろうが、今の段階で支配下登録枠を「70分の65」保有していることは意識したい。
[文:尾張はじめ]
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